5月ですでに暑い日が増えてきていますが、もうじき梅雨入りし、明ければ夏本番とこれからもっと暑くなっていきます。
本格的に暑くなるとリビングや寝室はクーラーを付ければいいかもしれませんが、お風呂のとき脱衣所・洗面所が暑いと思いませんか?
そんな時に扇風機があれば涼しいんですけど、洗面所の間取りは狭い家が多く普通の扇風機は邪魔になってしまいます。
そこで洗面所で邪魔にならないように扇風機を設置する方法を考えてみました。
洗面所におすすめの壁掛け扇風機
洗面所に扇風機を付けるなら邪魔にならないことがまず第一条件だと思います。そこで多くの人が考えるのは大体この3タイプが多いのではないでしょうか。
- 小型のデスクファン
- クリップ固定型
- 壁掛け扇風機
洗面所に棚を設置している人なら、棚上に設置できる小型のデスクファンや、棚に挟んで固定できるクリップ固定型の扇風機が簡単に取り付けられておすすめです。これなら壁を傷つけることもありませんし、難しい加工なども必要ないのですぐにでも取り付けられますよね。
でも小型の扇風機にも弱点があって、取り付けが簡単な反面、パワーが弱いものが多いんですよね。
洗面所に扇風機を付ける目的が「洗濯物に風を当てたい」という人の場合、小さい扇風機では重なった洗濯物には十分に風を送れずに生乾き臭を発生させてしまいます。
そこでおすすめなのは壁掛け扇風機です。
床置きタイプ並みのパワーを持ち、壁掛けで省スペースなので洗面所が狭くても取り付けることができます。洗面所で使うならリモコンも必要ないでしょうし、ひもで操作するタイプでタイマー付きのものだと3,000円程度で購入することができます。
ただし、壁掛け扇風機の固定には壁に穴を開ける必要があるため、賃貸アパートなどでは取り付けられないという問題があります。
今回はなるべく簡単な方法で、この問題を解決していきたいと思います。
壁に穴を開けないDIY方法
賃貸アパート・マンションに住んでいて壁掛け扇風機を取り付けたい人は壁に穴を開けない方法を考えねばなりません。
最近はボンビーガールの泉ちゃんの企画や有吉ゼミのヒロミさんの企画などDIYを紹介するテレビ番組も盛んで、賃貸でも壁に穴を開けない方法なども多数紹介されています。
最近の流行りも考えると、扇風機を付けるためにたどり着く考えはだいたいこの3つではないでしょうか
- 2×4(ツーバイフォー)木材とディアウォール・ラブリコなどの組み合わせ
- 壁美人
- 突っ張り棒(突っ張りポール)
それぞれどのようなものか簡単に紹介したいと思います。
① 2×4(ツーバイフォー)木材とディアウォール・ラブリコの組み合わせ
2インチ×〇インチ(1インチ=2.54cm)の断面で切り出される木材をツーバイ材と呼び、中でも2×4(ツーバイフォー)はツーバイフォー住宅などにも使われる最もポピュラーな木材です。
DIYではこの2×4(ツーバイフォー)または一回り小さい1×4(ワンバイフォー)材を使った棚の作り方が多く紹介されており、これと組合わせて壁や天井に穴を開けないでよい方法として有名なのがディアウォールやラブリコという製品です。
これらはツーバイ材などの端部に取り付けて使うもので、バネやネジ構造でツーバイ材を床と天井の間で突っ張って柱を作ることができます。この柱に棚材などを付けることで壁を傷つけることなく棚などが作れます。
ただし、引っ越しがある人はその都度天井の高さに合わせて加工が必要ですし、不要になったツーバイ材をゴミとして捨てるなら細かく切断しないといけないので、引っ越しや廃棄のことを考えるとあまり使いたくないかなと思ってしまいます。
② 壁美人
壁美人とは、ホッチキスで専用の壁掛け金具を壁止めして使うアイテムです。
壁を全く傷つけないわけではありませんが、ネジや画びょうなどに比べホッチキスの穴はとても小さいのでほとんど目立ちません。
ホッチキスと聞くと耐荷重がなさそうに思えますが、壁掛けテレビなども支えられる優れものです。ただし、掛けるものが重いほど打ち込むホッチキスの数が増えるので、穴一つ一つは目立ちにくくても範囲で見ると気になる跡が残るかもしれません。
私が使ってみた所、100均などの穴埋めパテを使えばほとんど気づけないレベルまで復旧できるので、賃貸で使っても問題ないとは思いますが、心配な人は完全に壁を傷つけない方法のほうが良いでしょう。
また、使い方を誤ると下げているものを落下させる恐れもあります。壁美人のレビュー記事がありますので興味がある方は参考にご覧ください。
③ 突っ張り棒(突っ張りポール)
突っ張り棒というと壁と壁の間に突っ張るものを想像しますが、天井と床の間で縦に突っ張る突っ張りポールというアイテムがあります。
突っ張った棒にワイヤーネットなどを取り付けるとどこでも簡単な物置を作ることができます。
柱を突っ張って固定させる仕組みはディアウォールなどと同じですし、強度面ではディアウォールが勝ります。でも設置の手間、使わないときの収納のしやすさ、捨てやすさなどは突っ張りポールが優れています。
引っ越しの機会が多く賃貸住みの私は、この突っ張りポールを使って壁掛け扇風機を固定してみたいと思います。
壁掛け扇風機を突っ張りポールで取り付け
前の住居では洗面所が割と広く、壁掛け扇風機と除湿器を設置して洗濯物も干して利用していましたが、今の賃貸アパートの洗面所は2畳ほどしかありません。
さすがに洗濯物を干すスペースは無さそうなので、壁掛け扇風機は押し入れにしまっていたのですが、風呂上りが暑くなってきたので狭い洗面所に取り付けてみることにしました。
使用材料
壁掛け扇風機の取り付けに使った材料とその値段は以下のとおりです。ざっと2,000円くらいの費用で作れてしまいます。
- 突っ張りポール 〔ホームセンターで1,480円(税抜)〕
- 突っ張りポール用の取り付けホルダー 〔ホームセンターで288円(税抜)〕
- ワイヤーネット(100均のものでOK)
- 結束バンド
突っ張りポールはホームセンターなどで簡単に変えますが、突っ張りポール用の取付ホルダーが意外と置いてなかったりします。
最寄りのホームセンターに無さそうなときはアイリスオーヤマの通販ショップ突っ張りポールとその取付ホルダーを買えるので、そちらを使うと便利です。
壁掛け扇風機の取り付け方法
それでは突っ張りポールを使って壁掛け扇風機を取り付ける方法を紹介していきます。
① 取り付け位置を仮決めする
まずはポールを仮突っ張りし、ワイヤフレームを取り付ける位置とワイヤーフレーム上のどの位置に扇風機の固定金具を取り付ければよいか確認します。
突っ張りポールの太さが変わる段差部分にワイヤーフレームの下端を置くと扇風機の荷重を受けやすくなります。そこにワイヤーフレームを合わせたときに、どの位置(フレームの何マス目)に固定金具を設置すればよいか確認しておきましょう。
② 壁掛け扇風機の取り付け金具の取り付け
壁掛け扇風機の金具を留める位置が決まったら一旦取り外して、ワイヤフレームに留め金具を取り付けていきます。
固定にはボルトとナットを使ってもよいですが、結束バンドを使って取り付けるのがとても簡単でおすすめです。
③ ワイヤーフレームを突っ張りポールへ取り付け
突っ張りポール用の取り付けホルダーを使ってワイヤフレームを突っ張り棒に取り付けます。
ホルダーはワイヤーメッシュと支柱を挟んでネジ締めするだけの簡単な構造です。
突っ張りポールを突っ張った後に、最終的なネジ締めを行うので、グラつかない程度に固定しておけばOKです。
④ 突っ張りポール・ワイヤーフレームを固定
床と天井で突っ張りポールを突っ張って固定し、取付ホルダーのネジも閉めてワイヤーフレームをポールにしっかりと固定します。
⑤ 壁掛け扇風機を取り付ける
後は壁掛け扇風機を取付金具に掛ければ完成です。
狭くて散らかった洗面所ですけど、扉や洗濯機の邪魔にならない位置に取り付けることができました。
これからの季節は風呂上りに大活躍してくれそうです。
さいごに
賃貸アパートって壁に穴が開けられないし棚が少ないので、壁や高いところにデッドスペースができやすくて勿体ないんですよね。
DIYが好きな人ならディアウォールを使えば壁を傷つけずに色々な収納を作れて良いと思いますが、木材加工とかが得意じゃない人や引っ越し・廃棄のこと考えると手間がかかりそうなものは避けたいという人が多いと思います。
今回のように突っ張りポールを使ったやり方なら不要なときは縮めておけますし、引っ越しした先でも伸縮の範囲内なら使いまわしができるのでとても便利で簡単です。
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