高水圧でシャワーヘッドが取れた!?ヘッドの交換方法・注意点・選び方

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私は賃貸アパートに住んでいますが、アパートのお風呂に備え付けられているシャワーって不便だと思いません?

お湯と水それぞれの蛇口とシャワーorカランの切り替えしか付いていないため、使うたびに温度調節しないといけないんですよね。

そのままでは不便なので、ストップ機能付きのシャワーヘッドを買ってずっと使っていたのですが、今の家に引っ越してきて半年、事件は起こりました・・・。

 

なんとシャワーヘッドがボゴッっと取れてしまいました。

前の家より水圧が高くなっていたのでジョイント部分が耐えられなくなったのかなぁと思ったのですが、どうやらそもそもシャワーヘッド交換時の大事な注意点が守られていなかったのが原因だったみたいです。

ということで、今回はシャワーヘッド交換の方法や注意点(私の失敗)などについて紹介します。

 

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シャワーヘッドが取れたりネジ込み部が割れる原因

上の動画のとおり、シャワーのヘッド部分がすっぽ抜けてしまったのですが、シャワーホースとのジョイントのところがこのようになっていました。

シャワーヘッドのネジ構造部分が水圧で欠けた状況

 

シャワーヘッドのネジ構造部分が水圧に負けて欠けてしまい、掛かりが無くなったため抜けてしまったようです。

前住んでいた家は電気温水器付きのアパートでしたが、電気温水器は釜の耐久性に合わせて圧力を下げてからシャワーにお湯が送られて来るのでそんなに水勢が強くなかったのですが、今の家はガスの給湯器で水もお湯もすごい勢いで出てきます。

最初はそのせいでシャワーヘッドが取れたのかと思いましたが、どうやら原因は違うところにあるようです。

 

それは混合栓の種類です。

混合栓とはお湯と水の量を調整したり、シャワーとカランの切り替えを行う部分のことですが、その混合栓に逆止弁というものが付いているかどうかが重要になります。

 

逆止弁が付いていない場合、シャワーヘッドのストップボタンで水を止めたときに水道管からシャワーヘッドまで送られてきた水は急に行き場をなくし、そのままシャワーヘッドの水を止めた部分ドンとぶつかります。この衝撃を水撃(ウォーターハンマー)と呼び、ものすごい圧力がかかるためシャワーヘッドが壊れてしまうようです。

また、給湯器を通るお湯と比べるとタンクから直接送られる水の方が圧力が高くできているため、混合栓の中で水がお湯のほうに向かって逆流していき、湯沸かし器が故障してしまう可能性もあります。

逆止弁が付いていれば、シャワーヘッドで水を止めたときに混合栓の入り口で水とお湯それぞれの流入を止めてくれるため、水撃圧を減少してくれて水の逆流も生じません。

つまり、ストップ機能付きのシャワーを使うには混合栓に逆止弁が必須ということです。

 

混合栓の逆止弁付きかどうかの見分け方

逆止弁が付いていれば良いことはお分かりいただけたかと思いますが、自分の家の風呂に付いているか見分けられないと意味ないですよね。

この見分け方は簡単な方法があります。

混合栓の種類で逆止弁の有無を見分ける

それは混合栓のシャワーとカランの切り替えレバーにストップ機能(水がカランからもシャワーからも出ないようにする)があるかを確認することです。

先ほど説明したように混合栓の手前に逆止弁がなければ水を止めたときに逆流が生じます。それを防ぐため、ストップ機能付きの混合栓の場合は水・お湯の入り口に逆止弁が付いていると考えてよいでしょう。

ストップ機能付きのお風呂の混合栓

 

ナットの数で逆止弁の有無を見分ける

混合栓にストップの切替機能がない場合、偏心管と混合栓のつなぎ目にナットが2個付いていないか確認しましょう。

ナットが1個の場合は逆止弁が付いていませんが、2個の場合1つは逆止弁のナットだと思われます。

もし逆止弁が付いていなければ、私と同様にシャワーヘッドを取り替える前に逆止弁の取付が必要になります。

止(ストップ)機能のない混合栓の逆止弁付きか見分ける方法

 

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お風呂の混合栓の逆止弁取り付け方法

正直シャワーヘッドの取替だけであればすぐに終わるので、シャワーヘッドの交換作業はこの混合栓に逆止弁を取り付ける作業が本題と言っても良いでしょう。

早速ですがまずは使用する材料・工具から確認していきます。

使用材料・工具

逆止弁の取り付けには以下の材料・工具を準備しましょう。

私は全て今回調達しましたが、逆止弁が約2,000円、モンキーレンチが1,000円ちょい、シールテープが100円以下で合計3,500円程度掛かりました。

  • 逆止弁
  • モンキーレンチ(ナットの大きさ合わせて幅が変えられるレンチ)
  • (予備)シールテープ

混合栓に逆止弁を取り付けるのに使う材料・工具

 

1 水道(水とお湯)の元栓を閉める

それでは逆止弁の取り付けを行っていきます。

作業に当たっては家の中を断水させる必要があるため、まずは水道の元栓を閉めます。

賃貸アパート・マンションなどであれば玄関近くに給湯器が入った扉があると思いますが、その中に元栓があります。

元栓は写真のように水道から直接部屋に向かう水用の栓と、給湯器を通って部屋に向かうお湯用の栓と2つに分かれているので、忘れずに2カ所とも閉めておいてください。

特にお湯のほうを閉め忘れてしまうと、水浸しになるだけでなく火傷する可能性があるので注意しましょう。

賃貸アパートの水とお湯の元栓の場所

 

2 混合栓の取り外し

部屋に戻ったら一度水とお湯の両方が断水されているのを確認し、断水していれば作業に入ります。

混合栓と偏心管を繋いでいるナットをモンキーレンチで回し、混合栓を取り外します。

ネジは片側だけ先に回し続けていると接続部に歪みを生じさせてしまう可能性があるので、水側とお湯側を少しずつ交互に回して取り外すようにしましょう。

モンキーレンチで風呂場の混合栓を取り外す

取り外された風呂場の混合栓

 

3 逆止弁の向きの確認

取り外された混合栓と偏心管の間に逆止弁を取り付けるのですが、焦ってはいけません。

逆止弁は中の逆止アダプターを正しい向きにセットしないと水が流れなくなります。

逆止弁の取扱説明書にも載っているはずですが、向きの確認方法は、偏心管がオスネジかメスネジかで判断できます。

うちの場合は偏心管がオスネジ(ネジ山が切ってある方)で混合栓がメスネジ(ナットが付いている方)ですが、この場合は逆止弁の中の逆止アダプターの向きを変える必要がありました。

逆止弁と分解された逆止弁

逆止アダプターの向きを変えた逆止弁

 

4 逆止弁・混合栓の取り付け

逆止アダプターの向きが正しく変更できたら、逆止弁を取り付けます。

取り付けは、逆止弁のメスネジ(ナットが付いた方)が入る方からモンキーレンチで取り付けます。うちの場合は偏心管に対して逆止弁を取り付けます。

ネジを締めるときは、取り外しのときと同じように左右交互に締めていきます。片側だけ先に回して歪んでしまうと漏水の原因になるので注意しましょう。

逆止弁のナットをしっかり締めたら同じように混合栓も取り付けて逆止弁の取り付けは完了です。

逆止弁と混合栓を偏心管に取り付ける

混合栓への逆止弁の取り付け完了

 

5 通水テスト

水とお湯の元栓を開けて締めたネジ部分から漏水がないか確認しましょう。

漏水がある場合は逆止弁・混合栓のナットを増し締めすれば漏水は止まります。増し締めしても漏水が止まらないときはもう一度断水し、偏心管や混合栓のオスネジ部分に止水テープを巻いてからナット留めすると止まるでしょう。

 

以上で、ストップ機能付きのシャワーヘッドを使うための準備ができました。

すでにストップ機能付きのシャワーヘッドを付けている人は、試しにシャワーヘッドのストップ機能を使ってみましょう。ストップした瞬間の水撃圧を逆止弁が受けてくれるので、水を止めるたびに小さい「ドンッ」という音が逆止弁のあたりからするはずです。

 

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シャワーヘッドの交換

お風呂場の混合栓に逆止弁を取り付けたら、ストップ機能付きのシャワーヘッドに取替できます。

うちで前使っていたシャワーヘッドは接続部のネジ山が欠けたせいではめ直してもすぐに取れてしまったため、シャワーヘッドも新調することにしました。

 

シャワーヘッドの選び方

シャワーヘッドだけを取り替えるときに気を付ける点は2点あります。

  1. 高水圧・低水圧用の選択
  2. シャワーホースのジョイントの確認

 

高水圧用・低水圧用のシャワーヘッドの違い

家のシャワーの勢いが弱いという人は低圧用のシャワーを使うと勢いを強くすることができます。

低水圧用の原理はシャワーの穴を小さく・少なくすることで水の勢いを強くするものなので、シャワーの当たる範囲が小さくなる傾向があります。シャワーの勢いが極端に弱くて気になる人は低水圧用を選び、それ以外の人は高水圧(普通)のシャワーヘッドを選ぶといいでしょう。

 

シャワーホースとシャワーヘッドのジョイント

シャワーヘッドのジョイントはメーカーによって直径やネジの溝の幅などが異なります。

心配な人はホームセンターにシャワーヘッドやシャワーホースを持っていくと、実際に繋いで種類を確かめられるコーナーが設けてある場所もあります。

でも大抵のシャワーヘッドにはジョイントの返還アダプターが数種類同梱されているため、よほど珍しいメーカーのものでなければ問題なく交換できると思ってよいでしょう。

 

シャワーヘッド [RAINY]極細ストレート水流のレビュー

せっかく新しいシャワーヘッドを買うのでじっくり選びたかったのですが、すでに壊れてしまっていたため、近くのホームセンターに売っているものを買ってみました。

うちは前使っていたのがタカギ製のもので、今回買ったのがSANEI製のRAINYというシャワーヘッドです。

 

ホームセンターでは特価品で約3,000円だったのに、amazonや楽天で確認したら2,000円くらいでした・・・。

やっぱ急がないなら通販が安いですね。

 

このシャワーヘッドは極細と言うだけあって、前のシャワーヘッドに比べてシャワー穴がかなり小さく作られています。

新シャワーヘッドRAINYと旧シャワーヘッドの穴の大きさ比較

 

一見左の方がシャワー範囲は広範囲そうに見えますが、低水圧用の作りですし、レイニーのほうが広範囲のシャワーでした。

水勢については前のシャワーヘッドのほうが強く、頭を流すなら前の方がいいなって感じでしたが、肌へあてた感触がやわらかいので顔に当てても刺激が少なかったのと広範囲を流せるので体を流したりするなら新しいヘッドのほうがいいかなという感じでした。

シャワーヘッド交換前と後のシャワーの出方比較

 

シャワーヘッドの交換

新しいシャワーヘッドの交換は、ジョイントの形さえあっていればヘッドを回すだけで取り外し・取り付けできるのでとても簡単です。

 

ジョイントを使った方が良いのかわからない人は直接シャワーホースに繋いでみた場合と、ジョイントを使って接続した場合で漏水がない方がない、または少ない方が合っている繋ぎ方だと思います。

うちも調節シャワーホースにねじ込めましたが、割と漏水があったのでアダプターを試してみるともっとしっくりくるのがあったので、「これやっ!」て感じで選びました。

シャワーヘッドのアダプターの種類

うちのアパートの場合、写真の一番右のアダプターが良さそうだったのですが、写真のとおりパッキンが付いていないタイプです。

他のアダプターとは直径が異なるため流用することもできず、そのまま使いましたが、強く締めてみてもアダプターのジョイント部からの漏水を完全に止めることができませんでした。

シャワーヘッドのアダプタのジョイント部から漏水発生

こんな時に役立つのが止水用のシールテープです。
ジョイントのネジ山にシールテープを2~3周ほど巻いてから接続してみましょう。

シールテープは薄いので、ネジ山に貼ってもそのまま普通にネジを締めていくことができます。ジョイント部分の隙間をテープが埋めてパッキンの代わりになるため、繋ぎ目の止水対策にはピッタリの方法です。

シールテープを貼った後、一度締め込んで外すとテープは所々千切れたりするため、シールテープは1回1回張り直す必要がある消耗品です。といっても本体も安いし一度取り替えたら滅多に外すことはないと思うので問題ないでしょう。

先ほどまで水漏れしていたシャワーもこの方法ならピタッと止まるはずです。止まらないときはジョイントが間違っている可能性があるので再確認しましょう。

漏水止め用のシールテープ

シャワーヘッドの漏水した場所にシールテープを巻いて止水する

 

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さいごに

前のアパートのときから使っていたシャワーヘッドを何も考えずに使っていましたが、止水弁なしの混合栓に低圧用のシャワーヘッドを繋ぐなんてかなり無理なことをしていたんだなと思います。

普段シャワーを使い終わった後も蛇口を締めずにシャワーヘッドのストップで水を止めっぱなしにしていたので、もし留守の間にでもシャワーヘッドが取れていたら水が出っぱなしで大変なことになるところでした。

賃貸アパート・マンションの人は引っ越して環境が変わったら、流用できるのかしっかり確かめてからシャワーヘッドの交換を行うようにしましょう。

 

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