今の時代、ご飯は炊飯器で炊くというのが一般的ですよね。
でもご飯をおいしく食べようと思ったら炊飯器よりも鍋で炊いたご飯の方が美味しいと聞きますし、土鍋を使うとさらにふっくら炊き上がるとの声も聞きます。
じゃあ鍋でご飯炊くか!となるかというとならないですよね。
だって鍋を使ったご飯の炊き方を覚えていませんし、調理するのが面倒だと感じる人もいるでしょう。
普通の鍋でもよくわからないのに、ましてや土鍋なんて火加減や分量もわからず難しそうに感じます。
でもこれは大間違い。
ベストポットというおしゃれな土鍋を使えば約30分で炊飯器よりも段違いにうまいご飯を炊くことができるんです。
しかも加熱時間は中火で約15なのでガス代もお得!
ということで、今回はベストポットを使ったご飯の炊き方や炊き込みご飯に挑戦してみた様子をレビューしたいと思います。
ベストポットについて詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。
ベストポット(土鍋)と炊飯器で炊く芋栗ご飯の作り方
執筆時現在の季節は秋。
最近は栽培・養殖技術や冷凍技術が発達したおかげで旬という概念が薄れつつあるように思いますが、やっぱりおいしくて栄養のある旬のものを食卓に取り入れたいものですね。
ということで秋の味覚「芋」と「栗」を使い、ベストポットで芋栗ご飯を炊いてみることにしました。
今回は材料が多かったこともあり、ベストポットと炊飯器の両方で同時に作って味の食べ比べも行ってみましたが驚きの体験ができましたので、その様子をレビューしたいと思います。
ベストポットを使った芋栗ご飯の作り方
ベストポットと炊飯器の調理は最後の炊飯部分が異なるだけですので、共通の作り方として紹介します。
栗の皮むきの準備
栗の皮は外側の固い鬼皮と内側の柔らかい渋皮の2層構造になっています。
素の状態では鬼皮が固くてむきにくいので、30分程度水に晒してから皮むきを行います。
こうすると皮が給水して柔らかくなるのでむきやすくなります。
芋の皮むき
栗を水に浸している間に芋の準備を進めます。
芋の皮をむいて包丁で一口大に切ります。
切った芋は水に晒して灰汁抜きを行います。
次の栗の皮むきに時間がかかると思いますのでその間晒しておけば良いでしょう。
栗の皮むき
皮むきはまず栗のお尻の部分を包丁で切り落とし、次に手で鬼皮を剥いて、最後に渋皮を包丁で剥いていきます。
包丁→素手→包丁の作業で持ち替えがあるので1つずつ剥いていくよりまとめて1作業ずつ終わらせた方が楽だと思います。
渋皮まで剥いた栗はすぐに水に浸していき、最後の栗まで投入したら20~30分程度晒してあく抜きを行います。
大きい栗を使った人はここでカットしておいても良いと思いますけど、今回は普通サイズの栗ですし一口でダイナミックに味わいたいのでノーカットで丸ごと使用することにしました。
「栗は好きなんだけどこの皮むきが面倒で・・・」
という人はむき栗を買って時短しても良いでしょう。
店で剥き栗の値段を見ると高いと感じますけど、自分で栗の皮むきをしてみると値段と手間の天秤が大きく揺らぎますね。
米と水の計量
炊飯ジャーとベストポットに米と水を計り入れていきます。
いずれも米は2号ずつで計4号分の芋栗ご飯が炊きあがる算段です。
ベストポットの場合、2号分の水の分量は400ml。
炊飯ジャーは普段通り内側の目盛りで2合炊きの目盛りまで水を入れます。
普通にご飯を炊くならこの分量でもOKですが、芋栗ご飯や炊き込みご飯のように調味料を加える場合はその水分量を加味して若干水の量を減らしておいた方が良いかもしれません。
その辺は使う調味料の量に応じて微調整しましょう。
芋栗ご飯の味付け
色々なレシピを漁ってみましたが、芋栗ご飯の味付けは次のようなものが多いようです。
米2合に対する分量
- 酒大さじ半分〜大さじ1
- 塩小さじ1〜2
- 黒ごま少々
- みりん大さじ1〜2
- だし(昆布・白だし・めんつゆなど]顆粒で小さじ1程度〜大さじ2
- うすくち醤油小さじ1(醤油を入れるなら塩の量は半分で良いかも)
薄口系なら太字の酒・塩・黒ゴマだけというシンプルな味付け。
濃口好きな人は出汁を多めに入れたり、塩を控えめで醤油を足すと濃い味付けになります。
でも旬を味わうということなら薄味で素材の甘みを堪能するのがオススメです。
うちには黒ゴマが無かったので酒・みりんを大さじ1程度、塩を小さじ1程度となるよう目分量でいれました(←ここまで調べておきながら計らない)。
ベストポットと炊飯器でご飯を炊く
炊飯器は早炊き(30分)にセットしました。
うちは基本的に早炊きでしか炊かないので、いつも通りの設定ですね。
ベストポットの方は蓋を閉め、中火で15分加熱します。
ベストポットで炊飯する場合、10分ちょっと加熱したあたりで蓋の間からブクブクと吹き出してきます。鍋の側面に吹きこぼれると鍋が汚れますので、吹いたところに布巾をかぶせて抑えます。
手頃な布巾がない場合はキッチンペーパーでOK。
キッチンペーパーは落し蓋にも使えますし意外と熱水との相性がいいんですよね。
約15分間加熱したら火を止め、そのまま15分間余熱調理したら完成です。
どうでもいいことなんですけど、ベストポットと炊飯器は同じ時間で炊けるはずなのになぜかベストポットが完了した時点で炊飯器の方は残り7~8分の表示になっていました。
どちらも30分で完成するはずだったのになぜ!?
うちの炊飯器の方は早炊きで炊飯ボタンを押すと残り30分と表示されますけど、タイマーで早炊きをセットすると40分前から起動し始めるんですよね。
タイマーだと水を吸う時間が長くなるのでその辺の調整か何かかと思っていましたが、実はいつも30分と思っていた早炊きが実際は40分かかってんじゃないのか?という謎が生まれました・・・。
電波時計が当たり前になっていて、デジタル式のタイマー表示は正確という思い込みがありましたけど、計測機器ではない電化製品のタイマーとか意外とアバウトなのかもしれないですね(炊飯器に設定した時刻も気が付いたらズレてたりしますしね)。
今度暇があったら炊飯時間をスマホか電波時計で計測してみたいと思います。
ベストポット(土鍋)vs炊飯器 どちらの芋栗ご飯がおいしい?
今回は同じ材料を使ってベストポットと炊飯器で芋栗ご飯を作りました。
炊飯方法が違うだけですし、複雑な料理を作ったわけではないので両者に大した差は出ないだろうと思いながらも食べ比べをしてみることにしました。
それぞれの炊きあがった芋栗ご飯はこちら。
ベストポットは芋栗も米もふっくらと炊きあがっていい感じです。
炊飯器は容量に余裕があったので芋を多めに入れたのですけど、そのせいか水分量が若干多いような炊きあがりになりました。
かき混ぜてから茶碗によそってみます。
炊飯器で炊いた芋栗ご飯
炊飯器は若干水分が多めの仕上がりとなってしまいましたが、普通に栗ご飯としておいしいです。
甘いものは好きなので、栗の皮むきさえなければ秋の間中食べていてもいいですね。
ベストポットで炊いた芋栗ご飯
ベストポットの方を食べてみると米がうまい!
炊飯器側がべチャッと仕上がったのに対してベストポットは米粒が立つ感じでふっくらと仕上がっていて、口触りというか食べた感じが全然違います。
妻にも食べ比べてもらいましたが、ベストポットで炊いた芋栗ご飯の方がうまいとのこと。
私は舌が肥えてるわけじゃないので細かい違いまでは分かりませんけど、おそらく誰が食べてもベストポットの方がおいしく感じるのではないかと思います。
ちなみにベストポットの方はおこげっぽいものができました。
鍋でご飯を炊くとおこげができるのが楽しみの一つですが、おこげの出来方を見た感じ今回はみりんを入れたときの混ぜ方が足りずに溜まっていた可能性もあります。
まぁ焦げ味ではなく風味がプラスされて普通よりもおいしかったので良しとしますけどね。
ベストポットで炊くご飯がおいしい理由
なぜベストポットで炊いただけでご飯がおいしくなるのか。
まさかの思い込み!?
それもいくらかあるかもしれませんが、おいしさの秘密は土鍋にあります。
お米をおいしく炊く方法を調べてみると吸水時間や火力など色々な情報が見つかります。
その中に次のような記載もありました。
- 米は炊き始めから沸騰するまでの時間によって味が変わる。
- 早く沸騰させると甘みが少なくパサついた仕上がりになる。
- 時間をかけて沸騰させると甘みは増えるがベチョついた仕上がりになる。
- おおよそ10分程度を目安に沸騰させると丁度おいしい加減で仕上がる。
どうやら沸騰するまでの時間というのが鍵になっているようですが、ここに金属製の釜と土鍋とで差が生まれます。
金属製の釜は熱伝導率が高いので熱がすぐに中の米に伝わります。
一方で土鍋の方は熱伝導率が低いため、土鍋を火にかけてから中の具材に熱が伝わるまでに時間がかかり温度勾配も緩やかになります。
おそらくこのおかげでお米に甘みとベチョつかない程度の水分が与えられるだと考えられます。
実際に私が調理したときは、10分くらい加熱したときに蓋の間から吹きこぼれてきたので丁度いい塩梅で中の温度が上がっているのではないでしょうか。
これを金属製の鍋でやろうと思ったら火加減を調節すればできそうですけど絶対難しいですよね。
それに比べてベストポットなら中火にかけておくだけで、土鍋の特性で自動的にそうなるからお手軽です。
ベストポットで他に煮物なども作ってみましたが、次のような理由から個人的には「ベストポットは炊飯専用土鍋を名乗ってもいいのでは?」というほどご飯に関して長けていると思います。
- 飯粒が感じられて味も最高にうまい
- 炊飯の時間は炊飯器の早炊きと変わらない。
- 調理時間の半分は余熱調理なのでガス代を節約できる。
- 深型の土鍋なのでまさに炊飯ジャーと同じように使える。
- 蓄熱性が高いので炊けたらそのまま食卓に運んでおひつとして使える
最近は10万円以上もする高級炊飯器なんかもありますけど、おいしいお米が食べたいという人にはぜひともベストポットを試してみてほしいですね。
ベストポットではなく普通の土鍋じゃダメなの?
ご飯がおいしく炊ける秘密が土鍋にあるなら普通の土鍋でもいいのでは?
そう考える人もいるでしょう。
でもこれだけ手軽においしいご飯が炊ける土鍋はおそらくベストポットだけだと思います。
その理由は密閉性・蓄熱性の高さにあります。
普通の土鍋は蓋に穴が開いていて「出来たよ!!」と言わんばかりに湯気を吹いて沸騰を知らせるように出来ていますよね。
でもご飯を炊くならその構造じゃ困るんです。
「はじめちょろちょろ中ぱっぱ、ジュウジュウ吹いたら火を引いて、赤子泣いてもふた取るな」
多くの人が聞き覚えがあるであろうこのうたにもあるように、沸騰させて火を弱めてからは熱を中に閉じ込めて蒸らしの工程にはいります。蓋の間から「キュー」とか変な音がして中が気になるかもしれませんが、ここで蓋を開けると熱が逃げてしまうのでおいしいお米が炊けないんですね。
「では土鍋は?」というと穴が開いてる土鍋は熱が逃げてしまうので論外です。もし使うなら穴をふさいで使わなければなりません。また、鍋と蓋も精巧な作りではないため隙間ができやすいですし、炊飯中はでんぷん質の粘りのある泡がブクブクと沸騰して蓋を押し上げることもあるので、やはり浮いた隙間から熱が逃げてしまいます。
一方でベストポットは宇宙船の部品も加工するほどの切削技術を持ったメーカーが、蓋がフィットするように土鍋を削っているので蓋の密閉性が高くなっています。それに蓋も鉄製の重たい蓋を使っているのでさらに密閉性はUPしており、その実力は無水調理ができるほど。
この構造だからこそ私のような土鍋素人でも簡単においしいご飯を炊くことができるというわけなのです。
別の記事でベストポットの特徴なども紹介していますので、興味を持たれた方はチェックしてみてください。
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