車をお持ちの方ってどのくらいの頻度で掃除とかメンテナンスをされていますか?
男の人は高校~大学の頃にバイクなど機械に興味を持った人は、車も好きで小まめに手入れしている人が多いみたいですが、私は全く興味がなかったためウォッシャー液の変え方から何から調べないとわからないレベルです。
車の手入れも買った頃は洗車やワックスがけしていましたが、最近は「車なんて乗れればいい」という考えで洗車すらほとんどしていません。
そのせいか汚れが段々蓄積されて困ったことになるんですね・・・。
その一つとして、前回はバックカメラの映像が白く曇って見えにくくなった問題を解決しました。
今回は雨の日にワイパーを動かすとフロントガラスが曇って見えにくく、さらに夜だと対向車のライトが曇りに反射してほとんど見えない状態になっていたので、調べながら自分で何とかして見ました。
ということで、今回はフロントガラスの曇り取りのやり方を紹介します。
フロントガラスの曇りの原因の推測
ガラスの曇りは汚れが原因なんでしょうけど汚れの種類によって対策が異なります。
まずはマイカーのフロントガラスの汚れの原因が何なのか、大かたの検討を付けることにしました。
水垢(ウロコ)とは
水垢とは水中のミネラル分などが固まったものです。
家の中だと蛇口、ガラスのコップ、鏡などの表面に白く固まってできる取りにくい汚れです。
水分はたくさんの水滴に分かれながら蒸発していきますが、その水滴の跡のように水垢が付着するため、見た目からウロコ汚れなどとも呼ばれています。
普通のスポンジでは落ちないため、研磨して落としたりします。
油膜とは
油膜とは読んで字のごとく油の膜のことです。
ゆまく 【油膜】
水の表面や物体の表面上に生ずる油の膜。
普段車を使っていても台所のように直接油がかかるようなことはありませんが、どうやって油が付くのでしょう?
車のフロントガラスの曇りの原因にもなる油膜は、次のようなものが原因で形成されます。
- ボディやワイパーなどのコーティング剤が溶けだしたもの
- 排気ガス
- 排気ガスなどから油分を含んだ雨
これらによって作られた油膜の主な成分はシリコンによるものです。
シリコンというとノンシリコンシャンプーやシリコンスプレーなどが浮かびますが、いったい何なのでしょうか?
シリコンは薄い油膜を形成してコーティングする効果があり、撥水や艶を与える効果があるため様々な製品に使われているようです。
このシリコンがカーワックスなど車のボディにも使われているため、溶けだして窓に付着するようです。
台所でも油汚れを落とすときは苦戦されていると思いますが、油膜も超頑固な油汚れであるため普通に洗っただけでは取れない厄介な汚れです。
マイカーのフロントガラスの曇りの原因
私の車のフロントガラスの汚れは、晴れた日の乾いた状態では汚れが特に目立ちません。
水垢だったら白っぽく跡が見えるはずですから水垢ではなさそうです。
水に濡れたときはワイパーするたびに汚れが伸びるような感じがあり、油膜である可能性が高いと思いました。
だいぶ前に撥水効果のあるガラコ系のワイパーに変えた覚えがあるので、その油が劣化したものがべっとりついているのかもしれません。
そこで、フロントガラスの曇りの原因は油膜だと推定し、今回は油膜取りに効果がありそうな方法を試してみることにしました。
車のフロントガラスの油膜の取り方
今回、私は田舎の実家で油膜取りを行いました。
というのも、油膜取り作業は度々ガラスを水で流す必要があるので、ホース付きの水道が使える場所や、手洗い洗車が行えるガソリンスタンドなどで作業されると良いと思います。
購入した油膜取り道具 キイロビン
油膜取りについてネットで調べたところ、キイロビンというカー用品が昔から油膜取りとして効果が高いと知られているようだったので、早速amazonで検索。
キイロビン200とキイロビン120と内容量の異なるサイズが2種類見つかり、1回使ったらそうそう使わないだろうと思って小サイズのキイロビン120(120ml入り)を購入しました。
キイロビンは琢磨剤による吸着力で頑固な油膜も落とす効果があるとのこと。
琢磨剤って聞きなれないので調べてみると、研磨剤と認識して良さそうな感じです。
琢磨(たくま)
研磨の方法の1つで、表面を磨き上げることによって表面を平らにする技法のこと。削りの作業を行う切削を除いた狭義の「研磨」と同義。「琢」が人名用漢字であるために、単に「研磨」と言い換えられることが多い。
上記の意味にちなんだ、日本の男性の人名の一つ。タクマ参照。
キイロビンには専用のスポンジが付いていますので、その他の道具は油膜取り前に一度水洗いするスポンジを準備しておけばOKです。
油膜取りの方法
実家に帰って庭で水道が使えるタイミングで油膜取りを行ってみましたので、手順を紹介します。
1 水洗いで汚れを落とす
表面に砂などが付着していると研磨のときにガラスを傷つけてしまうため、先に水洗いで汚れを落としておきます。
作業には関係ありませんが、せっかくのタイミングですのでフロントガラスだけでなく、サイドガラスやボディも洗っておくと良いかもしれません。
カーウォッシュシャンプーがあれば使い、なければ水をかけながらスポンジで撫でるように汚れを落とし、表面に残らないようによく水で流しておきます。
また、このタイミングでワイパーもしっかり洗っておきましょう。これまで散々油膜を伸ばしていたわけですから、掃除しておかないときれいになった窓に汚れをなすることになります。
ワイパーゴムの交換頻度は1年が目安みたいなので、雨の日に上手く拭き取れてないと感じる人はこのタイミングでゴムを変えてもいいかもしれませんね。
2 キイロビンで研磨する
フロントガラスを洗い流したら、濡れたままで構わないのでキイロビンを使って研磨していきます。
付属の専用スポンジを軽く濡らし、キイロビン液をスポンジにとってフロントガラスを磨いていきます。
製品の説明によると一度に広範囲を磨かず10cm四方ずつ磨いていく方が良いみたいですが、範囲も広く面倒なのでスポンジをクルクル回しながら全体を磨いていきました。
磨き始めのうちはフロントガラスの表面でキイロビン液を弾いて水滴ができますが、磨きあがると液体が伸びたようになり水滴ができなくなります。フロントガラスを上から下にさーっとなぞっていけば、磨き残しの場所がすぐわかると思います。
3 キイロビン液をキレイに洗い流す
フロントガラスを全て磨き終わったら、白く濁ったキイロビン液を水できれいに洗い流します。
大半はサッと流れていきますが、よく見ると微粒子っぽいカスが残っていたります。
流し残しがあると乾いたときに白っぽい粉になりますが、これは油分を含んだ汚れです。これをワイパーで伸ばすとまた曇りが再発しかねないため、大量の水で「これでもか!」というくらいじゃんじゃん水をかけて洗い流しましょう。
流し終わったらキイロビンを使った油膜取りは終了です。
工程も少なくめちゃくちゃ簡単でした。
キイロビンは親水性の仕上がりになりますので、そのままでもOKですし、撥水性の仕上がりが好みであれば乾かしてから撥水性のコーティング剤を塗布してもOKです。
油膜取り前と後の見え方比較
油膜取り前と後を比較してみましょう。
昼間の方は分かりにくいかもしれませんが、車内から見たときに曇った汚れが無くなっているような気がします。キイロビンは親水性のコーティング効果もあるため、ガラスの表面に水滴ができていないのが特徴です。
ついでに雨の夜の状態も確認してみましたが、こちらは明らかに違いを実感できました。
今まで雨降りの夜は視界不良でいつか事故を起こすんじゃないかって状態でしたが、視界がクリアになり対向車が来ても問題なく運転できます。
これで安心して運転できますし、事故を起こす危険性が大きく下がったことでしょう。
撥水(はっすい)性と親水性について
いきなり親水性のコーティングという言葉を使いましたが、車のガラスにかけるコーティングには親水性と撥水性と性質の異なるものがあるようです。
私のように車に詳しくない人なんかはなんのこっちゃよくわからないと思いますので、2つの特性と違いについて調べてみました。
撥水性とは
多くの方がコーティングと聞いてイメージされるのはこちらの撥水性の方です。
車のフロントガラスに使うならガラコなどが有名ではないかと思いますが、水を弾く性能のことですね。
フロントガラスに使うと水がペタッと張り付かず細かい水滴になるため、走行中の風で飛んでいってくれたり、車に跳ねた泥汚れなどもデュルデュル流れ落ちていきます。
その代わり雨上がりには、ボディ表面に多量の水滴が残るため、拭き取らずにいると水滴模様のまだら汚れが付きやすくなります。
親水性とは
親水性ってあまり聞きなれないような人も多いと思いますが、こちらは撥水性の逆の性質を持っています。
『水と親しい』と書くだけあって水を弾かずに、水と馴染んでベチャっと吸い付き水の膜をまとったような状態になります。
雨上がりもボディ表面に残った水が水滴として分離しないため、汚れが流れて残りにくい性質があります。
車庫がなく車を野ざらしにしている人はこちらの方が良いのかもしれませんね。
参考に車のサイドガラスもキイロビンで磨いてみましたが、磨く前と比べて格段に見やすくなりました。
ワイパーの付いていないサイドガラスは、キイロビンのような親水性コーティングにしておくと雨の日水滴が気にならずに左右の視界がめちゃくちゃ見やすくなりますよ。
最後に
私のように車は乗れれば良いという考えの人は、普段は全然メンテナンスを行わないかもしれません。
でも雨の日の夜にフロントガラスが曇って見えない、反射して眩しいなど運転に支障があると思ったら、事故を起こす前にすぐに対処した方が安全です。
油膜の取り方を調べてるときは大変そうとか面倒だとか思ってましたが、思い切ってキイロビンを買ってみたら素人でも一人で半日もかからずに油膜取りできちゃいましたからね。
お店に頼むと高い料金を取られたりすることも自分でやると安上りですし、やり方を覚えれば2回目からは簡単にできます。
車のメンテナンス方法も積極的に覚える気はありませんが、問題があるごとに自分で対処してみて少しずつ覚えていけたらと思います。
フロントガラスの曇りでお悩みの方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょう。
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