2019年、今年も相変わらず花粉の量がすごいというニュースが聞こえてきます。
日本はスギを植えすぎてしまったようでスギ・ヒノキの花粉症の人は多いと思います。外国から来た人でもアレルギー体質の人は同じようにスギ・ヒノキの花粉症になってしまうそうなので、もはや国の病とでも呼べる勢いですね。
私が花粉症になったのは学生時代だったと思いますが、一度発症するとこれからの季節はかゆみ・鼻水に薬のダル気も加わってかなり憂鬱な日々が続きます。
花粉の最盛期を少しでも楽に過ごせるように、花粉症の予防・対策法をおさらいして万全に備えておきましょう。
人によって違う?花粉症の時期
花粉症はいわゆるアレルギー反応なので、何の花粉症かによって反応する時期が異なります。
大まかに書きますが、その植物が花粉を飛ばす時期なので実際は北と南による地域差や花粉症の原因となる植物の生息地などによって若干の差があります。
- スギ花粉
- 1月~4月(ピークは2月~3月頃)
- ヒノキ花粉
- 2月~5月(ピークは3月~4月頃)
- イネ花粉
- 2月~10月(ピークは5~6月,8~9月頃)
- ブタクサ・ヨモギ花粉
- 8月~10月(ピークは9月頃)
対象となる花粉によって結構季節差がありますね。
といっても、吸い込む花粉の量が体の許容量を超えたときに花粉を異物とみなしてアレルギー反応が出始めるので、日本の場合大量に飛沫するスギ・ヒノキの花粉症の人が大半です。
私も杉山に囲まれた環境で育ったため、スギ花粉症のようで、毎年2月~3月がひどくて4月になると落ち着いてくる感じですね。
もし春先じゃないのに花粉症のような症状がある人は、他の花粉に反応していないか皮膚科などでアレルギー検査をしてもらうとよいでしょう。
花粉が多い日(天気)
花粉症の最盛期でも天気によって舞う量は違います。
晴れた日や風の強い日は花粉が良く飛び、雨の日は水に濡れて落ちてしまうため飛散量は少なくなります。
そして、一番花粉が飛ぶのは雨上がりの晴天日。
雨で地面に落ちた花粉が乾いて風と共に巻き上げられるため、木から直接飛ぶ花粉と合わせて飛散量が多くなってしまいます。
普段マスクを使わない人も雨の翌日の晴れの日は万全に防備を固めていた方が良いかもしれません。
花粉症の市販薬と処方薬
花粉症の季節はテレビCMでもドラッグストア・薬局の店頭でも花粉症の薬が大々的に販売されています。
アレグラ・アレジオンなどたくさん種類がありますが、これらは第2類医薬品に当たるので薬剤師がいる時間帯でしか販売してくれません。「薬局は空いてるけど薬を売ってもらえない」ってこともあるんですね。
まぁ、それでも病院に行くよりは手に入りやすいでしょう。
大変便利な市販薬ですが、個人的には病院に行った方がいいんじゃないかなと思います。
診察を受けるのは面倒ですが、お医者さまが診てくれるだけあって症状に合わせた市販されていない薬を処方してもらえるためとても楽になりますし、保険が利くので薬も安く手に入ります。
私は昨年受診したときは鼻詰まりがひどいと相談したらディレグラという薬を処方してもらいました。
ディレグラという薬はアレグラに鼻づまり解消の成分がプラスされた薬とのことですが、朝・夕の食前に2錠ずつ飲まないといけないので飲み忘れやすかったり、錠剤が大きいので飲みこむのが苦手な人はダメな薬かもしれません。診察のときに先生も「錠剤大きいけど問題ない?」と確認してくれました。
錠剤を飲むことに抵抗はないし処方してもらい飲み始めると、それまで花粉症の鼻づまりで夜中に起きて睡眠不足になっていましたが、薬を飲むようになってから一応朝まで寝れるようになりました。
花粉症というアレルギーと戦う治療法
この時期になるとアレルギーを治す薬が開発されないかなーと思うわけですが、早々できることはないでしょう。
しかし、今スギ花粉症のアレルギー反応を抑えるような治療法があるようなんです。
何でも舌下免疫療法というもので、アレルギー反応を起こすスギの成分をかなり薄めた液体を処方して、舌の裏にポタポタと垂らすことを繰り返す治療法です。最初のうちは何かあってもすぐ対応できるように病院内で行うことになりますが、問題がなければ液体が処方されて家で続けることになります。
こうすることで「スギ花粉は敵じゃないよ」ということを身体に覚え込ませてアレルギー反応を抑えていくそうです。これで毎年の花粉症から解放されるならやってみたいと思いますよね?
でもこの治療法は数年単位で長く続けて行うもの。症状の程度にもよりますが、1年、2年と続けることでかなり症状が緩和されるとのこと。
何事も長く続けるのって結構大変ですから、長くコツコツと治療を続けるのが良いのか、花粉の時期だけの我慢と割り切るのかは考え方次第といったとこでしょうか。
眠くなりにくい花粉症の薬
忙しかったりすぐにでも薬が欲しくて市販薬を購入する場合は、薬剤師に相談して買うのがおすすめです。
私を含め、一般市民が同じような商品を選ぶときはどうしても価格に目が行きがちですが、花粉症の薬はモノによってダルさが結構変わってきます。
よく「花粉症の薬は飲んだら眠くなる」という話を耳にしますよね?昔、私もマツモトキヨシで安く販売されていたストナリニSという花粉症薬を飲んでたとき結構眠くなっていたと思います。配合されているクロルフェニラミンマレイン酸塩はアレルギー性鼻炎への効能があるとされていますが、眠気を催すことがあるため注意とも書かれています。
これに比べて最近のアレグラ(フェキソフェナジン塩酸塩)やアレジオン(エピナスチン塩酸塩)といった薬は第二世代抗ヒスタミン薬と呼ばれ、眠くなりにくい性質です。病院で診療を受けたときも大体このあたりを処方してもらえると思います。
後は薬によって食前・食後や朝・夕など飲むタイミング・量が異なるので、生活リズムにあったものを選んでもらうと飲み忘れることが少なるなるでしょう。
花粉症の薬はいつから飲み始めるべき?
花粉症初心者の頃は、症状が出だしたら点鼻薬と目薬を買って過ごし、それでもダメなときは飲み薬に手を出していました。薬を飲むと眠気やダルけが出るからあんまり飲みたくなかったんですよね。
でも先程紹介したように最近の薬は眠気の少ないものもありますし、何より症状が毎年酷くなっていっているような気がして先に手を打っておかないと大変な苦しみを味わうことになります。
そこで、推奨されているのは花粉症の症状が出る2週間前くらいから薬を飲んでおくと良いと言われています。こうすることで花粉のピークの頃に症状を緩和させることができるので、幾分かマシになるでしょう。
薬には頼らない!その他の花粉対策
薬は確かに効果が高いですけど、症状を緩和させる技が他にあるなら対策しておきたいですよね。
そこで、花粉症対策として効果があると言われているグッズなどを紹介してみます。
花粉用ゴーグル・マスク
アレルゲン(アレルギーの原因となる物質)である花粉が粘膜に着くとアレルギー反応が起こります。そのため、症状を抑える方法としては物理的にガードするのは効果的です。
まぁゴーグルは見た目的に抵抗がある人もいるでしょうから、そういう人は炎症を抑える目薬を差すしかないと思いますが、接客業でなければマスクは付けてたままで良いところが多いでしょう。
マスクも安くて大量に入っているのを手に取りがちですが、少し高級なモデルを購入するとマスクが苦手な人でも楽に長時間付けることができます。
私は先日PITTAマスクというのを付けてみましたが、なかなか良い付け心地でしたよ。下の方でレビューしているので興味のある方はチェックしてみてください。
花粉を家に入れない・掃除
花粉症を落ち着かせたいなら室内に花粉があまり入らないように心がけることが大切です。普段の生活・家事の中のちょっとしたことに気を付けてみましょう。
- 洗濯物を部屋干しする
- 干した布団は取り込んですぐに掃除機をかける
- 花粉が入り込まない花粉対策のシーツ・枕カバー等を使う
- ポリエステル(シャカシャカした素材)など花粉が付きにくい素材の服を着る
- 部屋に入る前に外着に着いた花粉を落とす。
- 部屋中を小まめに掃除する
外と室内をシャットアウトしつつ、室内を清潔に保つのがポイントですね。
洗濯物は外干しじゃないと臭くなると思う人もいるでしょう。でも除湿器と扇風機(サーキュレーター)を組み合わせて菌の増殖を抑えれば洗濯物を部屋干ししても臭いは気になりません。
日本には梅雨もありますし、除湿器は持っていて損のない家電です。
花粉症対策に効果的と言われる食べ物
食べ物の中には花粉症に効くと言われているものがあります。これらを継続して摂取しておくと花粉症の症状をやわらげる効果があるとされています。
ちなみにいつから・どのくらい飲めば効果があるかという点については、薬ではないため即効性や高い効果は期待できません。花粉症を治す・抑えるというより「体の不調によって症状の悪化を予防する、免疫を高めて体を強くする」ようなイメージを持って取り組んだ方が良いでしょう。
なので、いずれの食べ物もできれば通年、遅くとも1ヵ月前から継続的に摂取することが大切です。
ヨーグルト
アレルギー反応が出るのは免疫細胞のバランスが崩れた状態になるからです。乳酸菌やビフィズス菌などヨーグルトにも含まれる善玉菌は、この免疫細胞のバランスを調整する力があるとされています。
ヨーグルトも様々な商品がありますが、その中で花粉症に良いとされるのは「腸まで届く」と言われている乳酸菌が入っているものやビフィズス菌BB536が入っているもの。
特にビフィズス菌入りのヨーグルト(ビヒダズヨーグルトなど)は乳酸菌だけのヨーグルトに比べて整腸作用も強いので、お腹の調子を整えるのにも持って来い。
毎日100~200g程度続けて食べるのが良いみたいですが、いつも食べてるものと違って味が苦手、甘くしたいという人はハチミツやオリゴ糖をかけて食べるのがおすすめ。オリゴ糖は胃や小腸では吸収されにくいため、大腸でビフィズス菌など善玉菌が増えるのを手助けしてくれます。
普段ヨーグルトを食べない人も食べている人も、この時期だけはヨーグルトをこだわって選んでみると良いかもしれません。
蓮根(レンコン)
何の番組だったか忘れましたが、蓮根が花粉症に効果絶大ということが近年分かったそうです。
抗酸化作用があるとされるポリフェノールが含まれる食材は、アレルギー物質に反応するIgE抗体を抑える作用があるとされ、花粉症に効くとうたわれたりしていますが、れんこんもこのポリフェノールが豊富に含まれています。
また、レンコンやネバネバ系食材に含まれるムチンという成分は粘膜の炎症を抑える効果があります。これは食べるだけでなく、エキスを絞り出して直接塗っても効果があるとされ、鼻の内側に塗ることでアレルゲン物質から粘膜を守ってくれます。
レンコンは輪切り3~4枚を2週間程続けるといいそうなので、酢レンコンや金平など常備菜にしておけば日持ちして食べやすいかもしれませんね。
塗って良し、食べて良しのレンコン。穴が空いて見通しが良く縁起が良いとのことで正月料理にも使われ、秋から冬にかけてスーパーでも安く大量に販売されているので、毎年レンコンが安く出回りだす時期に食べ始めてみてはいかがでしょう。
じゃばら(柑橘類の一種)
友人に「毎年花粉症がひどくてね~」という話をしてた時に教えてもらったのがじゃばら(じゃばらみかん)というもの。
見た目は「かぼす」とか「すだち」といって想像するような濃ゆい緑色の柑橘類で主な生産地は和歌山がダントツのトップで後は愛媛と三重当たりで作られています。味は青い柑橘類独特の強い酸味と苦みが特徴です。
名前すら知らなかったじゃばらですが、こちらも花粉症に良いとされるのはナリルチンというフラボノイドが豊富ということ。フラボノイドはポリフェノールの一種で抗酸化作用などがよく聞かれますが、このナリルチンはいわゆるアレルギー反応を抑制する効果があるようです。
このナリルチンが多く含まれるのは皮の部分。果肉と比べ6倍程度も多く含まれているので花粉症目的で摂取するなら皮まで使った商品が良いでしょう。
私も毎年花粉症に備えて何かしら健康的な取り組みをしたいと思っていて、今年はこのじゃばらを摂取することにしてみました。
私が買ったのはじゃばらの果皮を粉末状にしたじゃばらパウダーという商品。じゃばらを使った商品ではジュースなどの方が飲みやすいと思いますがで、「皮の部分を効率良く摂取したい」「経済的なものがいい」という人にはこのパウダーがおすすめです。
ルーツとなった和歌山県の北山村で取れたじゃばらを使っていて、販売価格も約1,600円程でたっぷり100g入っているので色々なものに使えます。
じゃばらグッズや花粉症への効果(体感)については別途レビューしたいと思います。
PITTA MASK(ピッタマスク)の紹介
PITTAマスクはポリウレタン素材で作られたマスクで、花粉を99%カットするフィルター効果があるようです。
その名のとおり顔にピッタリと密着して隙間ができにくい形になっているため花粉やウイルスの侵入をガードしてくれます。
見た目
ピッタマスクは使う方に合わせて3つの種類が準備されています。
- ピッタマスク レギュラーサイズ(通常のもの)
- ピッタマスク Sシリーズ(スモールサイズ・女性が選びやすいカラー)
- ピッタマスク キッズ(子供用・元気なカラー)
それぞれのサイズごとにカラーバリエーションも豊富で、様々な人・シーンに合わせた色を選択することができます。
私は本当は馴染みの良さそうな色を選びたかったんですけど、買いに行った店にネイビー1色しかなかったのでそれを購入。
どうもこの暗くて濃ゆい色のマスクは東南アジアとかで付けているイメージがありますが、駅で同じ色のマスクを付けている人を見た感じだとそれほど変でもなさそうです。スーツを着ている方は色が近いので、なおのことかもしれませんね。
付け心地
「ポリウレタン素材」っていわゆるスポンジ素材で、付け心地は薄い布上のスポンジで口元を覆っているのを想像してもらえばよいと思います。
ワイヤーや素材の違う部分がなく、全体がやわらかいので鼻やアゴの辺りもピッタリフィットします。密着性がいいので上から眼鏡をかけても白く曇るのを防いでくれます。
また、耳にかける部分も同じ素材で柔らかく帯状なので長時間付けていても耳が痛くなりません。
30枚とかセットになったマスクから比べると恐ろしく良い付け心地ですね。
ただ不満というか使う人は注意してほしいのが臭い。
このピッタマスク、開封した直後はちょっと臭いです。「鼻を覆うものなのにこれはないぜー」て思いました。
でも安心してください。早々に開封して持ち運び用のビニール袋に入れておいたものは、しばらくすると臭いはなくなっていました。しばらく空気にさらしておくと臭いは取れるようなので、買ってきたらとりあえず袋を開封しておくと快適に使えると思います。
経済性(コスト)
PITTAマスクは3枚入りで400円程度。
安いマスクだと30枚入りとかが買えてしまう値段なので決して安くはありません。
でもピッタマスクの良い所は手洗いして繰り返し使えるところ。公式によると3回洗っても花粉99%カットを保てるということなので、フィルター性能を気にする人でなければヨレだすまで使っても良いかもしれません。
3回洗えば9回分、5回洗えば15回分となるので、繰り返し使えばコスト面で見てもそれほど高い商品ではなさそうですね。
ピッタマスクを洗って使う場合、洗濯表示によると手洗い(洗濯機や漂白剤の使用禁止)して陰干し(アイロン仕上げやドライクリーニング禁止)となっています。
少量の洗濯用洗剤で何度か揉み洗いして良く濯ぎ、普通のピンチハンガーにでも干しておきましょう。
なお、干すときは1点留だとヨレが生じてしまうため、洗濯ばさみを多く使って全体をバランスよく留めておくようにしましょう。
ピッタマスクの注意点
ピッタマスクを購入するときに注意したいのはマスクの色。
最近でこそカラフルなマスクが多くあるものの、マスクはシンプルに白がいいと思っている人もいるでしょう。でもピッタマスクを買うつもりなら暗くて濃い色のマスクを選ぶ方がおすすめです。
理由は簡単で、劣化して色が黄ばむから。
どうも材質の関係で日に焼けたりするとピッタマスクは黄色く変色してしまうようで、暗い色なら分かりにくいと思いますが白だと汚らしい色になってしまいます。
洗って繰り返し使えるマスクですけど、周囲の人からは「洗わずにずっと着用しているんじゃないか」とか「呼気が臭すぎて黄ばんでるんじゃ」なんてあらぬ疑いをかけられてしまう可能性があります。
購入を考えている人はその辺も考慮して選びましょう。
まとめ
花粉症はアレルギーの一つなので医者に診てもらい薬を処方してもらうのが一番効果があります。
でも薬も改良されているとはいえ、やはりぼーっとしたり倦怠感を伴います。年度末の忙しい時期に少しでも快適に過ごせるよう薬以外に実践できる方法があるなら試してみて損はないと思います。
特に花粉を家に入れない努力はちょっとした心がけだけですぐに実践できます。
花粉に効果があるとされる食べ物もヨーグルトはお腹の調子を整える面でも役立ち通年手ごろな値段で手に入りますし、レンコンも安くたくさん出回る時期なのでまさに食べ時です。
ダイエットなんかでも運動系のものはきつくて続けにくいですけど、食べ物系のものは楽しみがある分始めやすいし意外と続いたりしますよね。
2019年、私はジャバラ効果に期待してチャレンジしている真っ最中ですが、花粉症に悩む方はぜひ何か一つ実践されてみてはいかがでしょう。
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