キズパワーパッドの使い方やカットバンと回復力比較した結果

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最近自転車でこけて怪我をしてしまいました。

夜だし歩道が広かったので歩道上を走ってたんですが、脇の小道から中学生と母親の親子が飛び出してきて左右に避けるのが難しく、思いっきりブレーキかけたら転倒してしまいました。

さすがに見通しの悪くて「止まれ」と「停止線」のあるような小道から飛び出されると厳しかったですね。こちらもスピードの出やすいクロスバイクで歩道を走っていた点は悪かったと思いますし。

アスファルトで手のひらはえぐれるし、尻や足にもすり傷ができてしまい風呂でしみる痛さを10年以上振りに経験しました。

今回その怪我の治療で生まれて初めてキズパワーパッドを使ってみた所、カットバンで治療したところと比べ驚異の回復力を見せ、技術の進歩に感動したのでちょっとご紹介したいと思います。

 

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キズパワーパッドとは

キズパワーパッドのパッケージ

これまで切り傷、すり傷など軽度の傷ができたときは消毒、カットバン、傷が渇いてかさぶたになって徐々に皮膚に戻るという治療を行うのが一般的でした。

一方キズパワーパッドはカットバンのように傷口に貼るのは同じですが、傷をしっかり密閉して傷口から出る体液を乾かさず、湿潤状態に保つことで早くキレイに治すというこれまでとは異なる方法で治療を行うものです。

これまでの乾かしてかさぶたを作る治療をドライヒーリングというのに対し、体液の湿潤を保って治療する方法をモイストヒーリングと呼ぶようです。

使い方が普通のカットバンと異なるため、使用する際は正しい使い方をするようにしましょう。

 

キズパワーパッドが使える症状と使えない症状

キズパワーパッドが使えるのはカットバンと同じようにごく軽度のものです。なお、傷口から出る体液を使って治療するため、乾いてかさぶたができる前に貼る必要があります。

キズパワーパッドが使える症状

  • すり傷
  • 切り傷
  • 火傷(やけど)
  • あかぎれ
  • 靴ずれ
  • さかむけ

火傷は皮膚の到達深度でⅠ度~Ⅲ度の3つに分類され、このうちⅡ度の火傷まではキズパワーパッドで対応可能です。

火傷の症状

  • Ⅰ度-表皮まで到達:ヒリヒリして赤みがある
  • Ⅱ度-真皮まで到達:水ぶくれ、びらん(ただれ)と強い痛み
  • Ⅲ度-皮下組織まで到達:皮膚が白くなったり炭のように黒くなり神経まで損傷するため痛みがない

ただし、素人が火傷の深さを判断するのは難しく、火傷から感染症を引き起こすこともあるため、使えるか迷ったら個人で判断せず病院に行きましょう。

 

次のような場合にはキズパワーパッドを使うことはできません。

キズパワーパッドを使えない症状

  • 熱や腫れなどの異常や傷口の周りが赤く膿を伴うような感染が見られる傷
  • 深い傷
  • 乾いた傷
  • かさぶたができた傷
  • 人や動物によってひっかかれたり咬まれたりした傷(授乳傷含む)
  • ニキビ、皮膚炎、湿疹、虫刺されなどの症状やそれをかきむしった傷。
  • 目の周囲や粘膜部分
  • 傷の周りに別の疾患がある場合

また、使用するときは次のことにも注意しましょう。

キズパワーパッド使用上の注意

  • 個包装から出して長時間放置しない
  • 切って使わない
  • 1枚で覆えない傷には使わない
  • 殺菌・消毒薬、軟膏などとは併用できない(もし消毒薬など使用後にキズパワーパッドを使う場合は水できれいに洗い流すこと)
  • 2歳以下の乳幼児には使用禁止

 

キズパワーパッドのサイズと選び方

キズパワーパッドはふつうサイズ、大きいサイズといったサイズ違いの製品の他、指関節用、靴ずれ用、ひじ・ひざ用のように特定の部位に特化したタイプが販売されています。

サイズや形状を見たい方は公式サイトのキズパワーパッドのサイズ一覧が便利です。

キズパワーパッドは傷口を密閉することで体液を使って治療するものなので、サイズを選ぶときは傷がすっぽり入る、一回り大きいサイズを選ぶと正しく使うことができます。

怪我をした人が直接買いに行く場合は、パッケージの裏側に実寸のサイズが載っているので傷口と比較すると分かりやすいと思います。

キズパワーパッドのパッケージ裏面の実物大イラスト

 

キズパワーパッドの販売店

キズパワーパッドは傷口から体液が滲んでいるときに治療できるものなので、怪我をしてからなるべく早いタイミングで貼るほうが良いです。

薬局やスーパー・デパートの薬コーナーでのみの販売だと買う場所が限られることもありますが、キズパワーパッドはコンビニでも販売しています

カットバンよりも高価なので、買い置きしておくのはためらわれるかもしれませんが、コンビニにも売っているので出先で怪我をしたときや、夜間の怪我でも24時間いつでも購入することができてとても便利です。

 

キズパワーパッドの使い方

前述のキズパワーパッドで使える症状だと判断できたら、治療に入ります。

1 傷口を水でよく洗う

まずは傷口を水でよく洗い、異物があれば取り除いておきます。キズパワーパッドは消毒薬や軟膏とは併用できないため、既に塗布していたらこれも水で洗い流しておく必要があります

洗い終わったら清潔な布、ティッシュやキッチンペーパーなどで水気を拭き取ります。

 

2 キズパワーパッドを温める

個包装されたキズパワーパッドを取り出し、肌への馴染みをよくするため両手で挟んだりして体温で約1分程温めます。

 

3 キズパワーパッドを貼る

キズパワーパッドのフィルムを外し、傷がパッドの中央にくるように貼り付けます。後述しますが、あまり端の方に貼り付けるとすぐに貼りかえる必要が出てきますので、傷に余裕のあるサイズで中央にくるように貼りましょう。

貼り付けた後はしっかりと皮膚に付くように約1分程手のひらで押さえながら温めます。特に縁の方は剥がれてこないように入念に押さえつけておきましょう。

貼って間もなくすると傷口から出る体液をパッドが吸収・保持して白くぷくっとしたふくらみができ始めます。後はこのまま2、3日様子を見ます。

 

4 キズパワーパッドを剥がすタイミング

カットバンは粘着部分の皮膚も通気したり乾かしたりするために毎日貼って剥がしてを繰り返しますが、キズパワーパッドの場合いつまで貼り続ければいいのでしょうか。

キズパワーパッドは次のようなとき以外基本的に貼り続けたままです。

  • 2,3日後に感染症などがないか傷口を確認するとき
  • キズパワーパッドが剥げて密閉されなくなったとき
  • キズパワーパッドがの縁の方まで白く膨らみ体液が漏れてきたとき

もし感染症のおそれがない場合、キズパワーパッドは最長で5日間貼りっぱなしでOKです。

 

5 キズパワーパッドの剥がし方

キズパワーパッドは横に軽く引っ張りながら剥がします

再生中の皮膚まで剥がれて出血しないようにゆっくり慎重に剥がしましょう

もしはがれにくい場合は、ぬるま湯を皮膚とパッドの間に流し込むと剥がれやすくなります。

 

6 キズパワーパッドを剥がしたときに確認すること

キズパワーパッドを2,3日後に一度傷の状態を観察するときは、膿のようなものがないか確認を行います。

  • 淡黄色でネバネバして臭いがある場合、使用を中止して医師の診察を受ける。
  • 透明またはグレーのゲル状で臭いがない場合、それらは傷口から出る体液(滲出液(しんしゅつえき))をキズパワーパッドが吸収してできたもので、水で洗い流し使用を継続できる。

 

7 キズパワーパッドの張替え(やめどき)

キズパワーパッドがめくれたり4,5日経過した時点で剥がしてみて、傷口からまだ体液が滲んでいる状態であれば、一度水洗いしてから再度キズパワーパッドを貼り付けます。

皮膚が少しずつ再生して体液の出る量が減るため、2回、3回と貼りかえるごとにキズパワーパッドの白く膨らむ量も少なくなっていきます。

薄く新しい皮膚が再生され、体液がにじまなくなったらパッドを貼るのはやめ、自然状態で皮膚が厚くなり完治するのを待てばOKです。

 

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キズパワーパッドとカットバンの回復力比較

私が自転車で転倒してできた傷は、右手のすり傷が一番ひどく、次が右足首のくるぶしのすり傷でした。

妻がキズパワーパッドを絶賛してたので、一番ひどい手のひらにキズパワーパッド、くるぶしはカットバンを使って治療し、どのくらい直りの早さに違いがでるか試してみました。

※傷は雰囲気だけ伝わるようにぼかしを入れてあります。

傷の比較

見た感じ傷の深さも広さも右手のすり傷の方が大きく痛みも強いです。

普通に同じ治療を行った場合、明らかにくるぶしの方が早く治るでしょう。

自転車で転倒してできた手のひらとくるぶしのすり傷

 

カットバンとキズパワーパッドで治療開始

手のひらのすり傷にはキズパワーパッド、くるぶしのすり傷にはカットバンを貼りました。

手のすり傷はキズパワーパッド、足のすり傷はカットバンで治療

キズパワーパッドの方は貼って少し経つと、体液を吸って白く膨らんできます。

膨らみが端まで到達したり、端が膨らみまでめくれると密閉(湿潤)状態が保てなくなるためパッドは貼り直しになります。

1枚で長く治療するには少し余裕のあるサイズで、傷が真ん中にくるよう貼ることが大事です。

キズパワーパッドが白く膨らんでいるところ

 

キズパワーパッド1回目の張替え-約2日後

私がキズパワーパッドを貼ったのがよく動かし伸縮する手のひらだったせいもあってか、2回風呂に入った時点で内側の白く膨らんだ部分までパッドがめくれてしまい、張替えのタイミングとなりました。

キズパワーパッドを2日貼り続け、張替えのタイミングとなった状態

めくってみると傷に接していた部分のキズパワーパッドはゲル状に変質していました。

ゲルの色はやや淡黄色かという部分もありましたが、特に臭いはなかったため問題なさそうと判断しました。

湿潤状態を保つというだけあり、怪我とパッドの間は滲出液(しんしゅつえき)で満たされており、すり傷の周りの皮膚はやや白くふやけています。

ちなみに足の方は生活に合わせてカットバンを貼って保護したり、貼らずに乾かしたりを繰り返していますが、まだかさぶたができず滲出液が滲んでぬるぬるしていました。

キズパワーパッドとカットバンで約2日治療した傷の経過

皮膚に付いたゲル状のものを水道水で洗い流し水気を拭き取ってみると、皮膚が薄く再生している部分もあり、まだかさぶたもできていない足の状態と比べると既に一歩リードしているような治療具合です。

キズパワーパッドを張替え、また経過を見ていきます。

 

キズパワーパッド2回目の張替え-約4日(張替えから2日)後

1回目のときに比べると白く膨らんだ部分が小さく、順調に体液のにじむ量が減ってきているようです。

今回は貼り方が下手くそだったのかめくれが酷かったので、前回張替えから2日後に剥がすことにしました。

キズパワーパッド2回目の張替えタイミング|白く膨らんだ部分がほとんどない

キズパワーパッドの方はめくれた皮膚の下にはほぼ新しい皮膚が薄く再生しており、体液が滲まなくなっていたため、パッドのゲル化も少量になっています。

体液がなければキズパワーパッドは貼っても意味がありませんし、ここまで回復していればしみたり菌が入ることもないため、今後は自然状態での治療となります。

一方、足の方はまだ十分なかさぶたができず、内側の白い皮膚が見えたような状態で風呂でもめちゃくちゃしみます。

くるぶしなので歩いたりしゃがんだりするときに皮膚が伸び縮みするのも影響あるかもしれませんが、治りが遅いです。人よりも代謝が遅いと感じる私ですが、30超えてからますます怪我の治りが遅くなったと感じます。

キズパワーパッドとカットバンで約4日治療した傷の経過比較

 

怪我から3週間後の傷の状態

手のひらの傷は治療して2週間の時点で皮膚のめくれた所沿いにさかむけのような皮が小さく残っている程度でほぼ直っていたようなものでした。

3週間経って見てみるとそれもなくなり、きれいに皮膚が再生されました。

ただし、見た目は薄っすら赤みがあり、指で押さえたりするとやや鈍い痛みがあるので、中の細胞はまだ再生途中なのかもしれません。

一方くるぶしの方は、かさぶたができてしみたりすることはなくなりましたが、未だに皮膚が再生されていません。

自転車で転倒してできたすり傷をカットバンとキズパワーパッドで3週間治療した結果の比較

この結果を見ると、明らかに手のすり傷の方が広く深い範囲えぐれて重傷だったのに、早くきれいに治っています。

キズパワーパッドの回復力には正直驚かされました。カットバンと比較してないで足にも貼っとくべきでしたね。

怪我をする機会も少なく、初めてキズパワーパッドを使う機会があったのでカットバンと比較してみましたが、次回から怪我したときはキズパワーパッドを使いたいと思います。

 

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まとめ

これまですり傷、切り傷といった軽傷のときは消毒してカットバンという治療が当たり前だと思っていましたが、キズパワーパッドという新常識を体験しました。

カットバンと似たようなものだしそんなに効果は変わらないと思っていたのに、治療中も水がしみたり痛みがなく快適でしたし、治りも恐ろしく早くて肌の再生もキレイ

かさぶたを作る従来の治療法は途中でかさぶたをひっかいて再出血することもありますが、それがない点も優れています。

価格はサイズにもよりますが1枚当たり60円~100円程度で一箱500~1300円程度で販売されており、若干高価。コンビニでも取り扱いがあるため24時間入手可能。

よく怪我をする人が全てキズパワーパッドで対応すると経済的に負担かもしれませんが、たまに怪我した場合や、早く治したい、キレイに治したい場合はキズパワーパッドの方が圧倒的に早くきれいに治せておすすめです。

もし自分があまり怪我をしないという人でも、息子・娘さんが怪我をするという人はぜひ一度試してみてください。

 

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