春は新生活シーズンで大学進学・就職に伴い新生活を始める人が多いのではないでしょうか?
初めての一人暮らしでドキドキわくわくしてる人もいるかと思います。
しかし、一人暮らしには危険も付き物だと言うことを自覚しておかなければなりません。
都会育ちの人は警戒心の強い人が多いかもしれませんが、田舎の人は警戒することに不慣れな人も多く注意が必要です。
特に女性の一人暮らしで訪問者が来た時の対応を誤ると、さまざまな事件の被害者になってしまう可能性もあります。
後で後悔しないためにも、一人暮らしを始める前に防犯知識を学んでおくことが大切です。
■訪問者の対応方法
訪問者の種類
まずは、よく家を訪問してくる人のパターンを把握しておきましょう。
相手が何者かがおおよそ分かっていれば、突然の訪問者が来ても出るべきか居留守を使うべきか判断ができ、落ち着いて対応することができるので安心です。
① 営業関係
・ネット
・新聞
・保険
住んでいる地域差はあると思いますが、家に直接営業が来ることがあります。
営業の人はスーツなどきちんとした格好の人が多いので、そのような格好の人は営業だと思って対応するかどうか判断してよいでしょう(新聞購読の勧誘はラフな格好のおっちゃんが多いです)。
ネット回線の営業など契約するつもりがあれば本当に安くなるキャンペーンを行っているときや、新聞も交渉すると初回特典を盛りに盛ってもらえることもあります。
ただし、新聞などの勧誘は「ひと月だけでいいんで取ってもらえませんか?」などしつこく粘る人も多くいます。
断ることが苦手な人は、長時間の対応になったり押しに負けて最悪契約してしまう可能性があるため対応しない方が良いでしょう。
② 宗教関係
「あなたは幸せですか?」などと宗教の勧誘を進めてこられることが結構あります。
女性2人組などで回ってくることが多い傾向です。
世間話のような感じでやんわり話しから始まり、冊子を渡されて思想の紹介などをしてくれます。「はぁ~、はぁ~」と興味無さそうに相槌を打っていると冊子渡されたくらいで返ってくれますが、質問したり興味を示すと「今度集会に来てみませんか」などと勧誘を受けることも。
また、1回で勧誘までいかずに何回か繰り返して訪問するとこともあります。次回からは興味がなければ居留守を使っても良いでしょう。
相手も勧誘するときは名簿で管理しているはずですから、何度も来られたくない人はきっぱりと入る意思がないことを伝えることでしばらくは再訪問されなくなります。
③ 宅配業者
居留守を使うと自分も相手も困ります。
自分で購入したものの配達とかならある程度分かりますが、実家から連絡なしに送られたものは受け取ってみなければ分かりません。
「郵便ですー!」とか言ってくれる担当さんなら一発で助かりますが、そうでないならノゾキアナから見て確認する必要があります。
田舎だと地区一帯を同じ担当者が回ってくるので、郵便・クロネコ・佐川の担当者を覚えてしまえば大体判断が付きますが、都市部だと委託業者が多いのか毎回違う人が持ってくるし制服ではないので見た目怪しいおじさんのような人もいます。
荷物を持っている相手でも女性宅に押し入るため偽装した人ということもあるため、一旦チェーン付きでドアを開け、荷物の受取状だけ先に確認させてもらうとより安全です。
登録しておくと荷物の配達予定がメールで届き、予定が合わなくなれば簡単に日時を変更できるようになっているため、登録しておくとお互い役に立ちます。
④ NHK
テレビ放送を受信する設備を1台でも持っていると契約する必要を迫られます。というか法律上そう決まっています。
契約書類にサインした場合は、当然支払いの必要がありますので未払いの状態が続くと裁判を起こされ、未払いの料金を支払わねばなりません。
しかし、あくまで契約した時点からの未払い料金しか請求されませんので、テレビがないと主張したり居留守を使って契約してない状態であれば料金を請求されることはなさそうです。
本当のところは別として、あなたがテレビやワンセグ対応の携帯などを一切持っていないと主張するのであれば、契約は発生しないのです。
NHK関係の人は顧客データの入った黒いバッグに入った端末を首か肩にかけて訪問しているようなので、あなたが契約する必要がないのであれば対応する必要はありませんし、インターホンに出てしまってもテレビがないことを伝えるだけで問題ないでしょう。
⑤ 詐欺師
ものすごくおいしい話を持ってくる営業マンなどは、警戒心がはたらいて怪しく思ったりするでしょう。
しかし、警察や消防など公的機関を名乗る者や、「建物内でトラブルが発生したから点検させてほしい」などとそれらしい理由で突然現れる水道業者などに扮していたらどうでしょう。
相手の言葉だけではなく身分を表す手帳や名刺を先に出してもらい、インターネットで記載されている所属や連絡先が本物かどうか確認してみた方が安全です。
ちなみに偽装された名刺だと載っている連絡先は詐欺師の仲間に繋がることもあるため、相手が本物かどうか確かめるときは見せてもらった情報をインターネットや電話帳など別の媒体で調べることが大切です。
昨今は詐欺の被害などが多くなっているため、アポイントもなしに突然訪問してくる人は少し怪しいと疑った方が良いでしょう。
訪問者への対応手順
一人暮らしで訪問者があった場合、次の順番で相手の確認を行うと危険や面倒ごとを避けることができます。
警戒しすぎと思う人もいますが後悔しないためにも習慣づけておいた方が良いでしょう。
① のぞき穴から確認し、相手を確かめる
⇒容姿で対応不要と判断できたら対応しない
② インターホンホンまたはドア越しに話しかけ、相手の要件を確認する。
⇒要件で対応不要と判断できたら対応しない
③ チェーン付きでドアを開ける
⇒チェーン付きでドアを開け、宅配業者であれば伝票などを先に受け取り確認する。
※業者を装った不審者が、鍵を開けた瞬間に押し入ってきて被害にあうこともあります。
④ チェーンを外して対応する。
⇒相手が知人や荷物の配達だった場合、初めてチェーンを外してドアを開けましょう。
宅配便かどうかは①でたいてい判断できます。
マンションはドアモニタが付いていることが多く訪問者の確認が容易ですが、アパートはのぞき穴とインターホン程度の設備がほとんどです。
来客の都度、ドアまで忍び足で確認に行くのも面倒なので、工事不要で賃貸でも取り付け可能な簡易のドアモニターを取り付けておくと楽ちんです。
ドアモニターの種類
ドアモニターにはたくさんの種類があります。
当然高いものほど高機能なものになりますが、少しでも出費は押さえたいですよね。
自宅が工事が可能か、ドアの構造はどうなっているか、何の機能が欲しいかを整理して自分の目的に合ったもの選ぶことが大切です。
1工事が必要かどうか
①工事が必要なタイプ
工事が必要なタイプはドアモニターとインターホンを有線でつなぐ配線工事が必要です。
インターホンとモニターが連動しているため、訪問者がインターホンを押すと画面が表示され、相手の様子を見ながら付属の受話器で応答することができます。
有線なので映るまでの時間も早く、モニターも高画質で高性能な機種が多いです。
マイホームを購入・またはお持ちの方にはとてもおすすめです。
賃貸の方でも、「アイホン」など受話器で応答できるタイプのインターホンが付いていれば、その配線を利用して受話器とインターホンをモニター付きに付け替えられる商品もあります。
商品の取り付け方法が動画で解説してるので、引っ越しを当分するつもりもなく、工作が得意な人なら挑戦してみてもいいと思います。
②工事が不要なタイプ
工事が不要なタイプは、インターホンとモニター間は無線で通信するため配線工事等が不要で、取り付けも非常に簡単なので作業が苦手な人でも簡単に取り付けることができます。
その反面、インターホン側の電源供給ができないため動作には乾電池が必要です。
また、無線通信の品質によって画面が映るまでに時間を要したり、画像が荒い、コマ送りでしか映らないなど製品ごとの性能差が大きいため、自分にはどの程度の性能が必要か見極めが必要です。
2取り付け方法のタイプ
①ドア掛けタイプ
玄関のドア上部に金具付きのドアカメラを引っ掛けるタイプです。
ドアの上部にカメラが付くため視点は見下した形になります。
ドアとドア枠の構造によっては取り付けられないことがあるため、事前に確認が必要です。
また、たびたび引っ越しする人は使えなくなる可能性があるため不向きかもしれません。
ドア掛けタイプのドアモニターを使うには次のようなことを確認する必要があります。
- ドアの厚みが適用サイズか
- ドア上部がフラットで金具が掛かるか
- ドア上部にプレートなどの突起がないか
- ドアが外開きか
②ドアスコープタイプ
ドアスコープ(のぞき穴)に取りつけるタイプのドアモニターです。
外からカメラが見えないため、相手に警戒されずに様子をうかがうことができます。
ドアスコープの室内側に穴の位置を合わせて取り付けるタイプとドアスコープとカメラ(モニタ)が一体式になったものがあります。
このタイプは取り付け前に以下のような点の確認が必要です。
- ドアの材質(マグネットで取り付けるタイプのものが多い)
- ドアスコープ内側金具の直径と厚み
私が使用しているのはこのタイプのDoNaTaというドアモニターで、本ページ下の方でレビューしていますので良ければ参考にご覧ください。
③ビス固定タイプ
インターホンのボタン部分にドアモニターのカメラが一緒になっているタイプです。
家の壁や木の板などにビス止めで固定するのが一般的です。
賃貸物件の場合、両面テープで壁などに付けることも可能ですが、付着が悪いと落下して故障することやインターホン部分を外に単体で設置するため、悪意ある人間に持ち去られるリスクもあります。
3搭載機能
①カメラ・モニター性能
カメラの向きを操作したり、ズームを行ったりする機能です。
普通の人はインターホンを押したら隠れたりしないので、画角(見える角度)が極端に狭くなければカメラが動かなくても問題ありませんし、ズームの必要性もないと思います。
相手のことをよく見たいのであれば高画質なものや逆光補正、照明が付いたものを選んだ方が効果的です。
②録画機能(手動・自動)
映像や静止画を記録できるものがあります。
視聴中に手動で記録するほか、カメラを起動したタイミングや、動体検知機能などで録画してくれるものがあります。
留守中の訪問者が記録されるため、いたずらや不審者が付きまとっていないか確認できて防犯にもつながります。
③スマホと連動
スマホと連動することでさまざまな機能を使うことができます。
機種ごとの差がありますが、以下のような使い方ができます。
- 来客が来たことを画像やメッセージでスマホに通知
- スマホでドアカメラの映像を見る
- スマホでインターホンに応答
不在時に訪問客情報を知れるのは防犯上役立ちますが、ドアモニターの映像をスマホでしか見れない商品だと訪問者が来たときにすぐ映像を確認することもあります。
通常のモニタに加えてスマホ機能がある商品が便利ですが、価格帯が上がりWi-Fi設定なども行う必要があるため、あまり使わなそうならカットしてよい機能だと思います。
4個人的に使用しているドアホン
私は転勤で引っ越しを繰り返していました。
そのため、購入のときは以下の条件を考えていました。
- 工事不要で簡単に取り付けられる
- 引っ越し先でも使える互換性の高いもの
- 在宅中の訪問者を室内から確認したい
スマホとの連携機能は、外出先で応答しても荷物は受け取れませんし、相手がなりすましの悪意ある人間だったら「今留守なんです」なんてことは下手に言えないので不要な機能と判断しました。
宅配であれば別途通知サービスや不在票がありますしね。
単純に家にいるときにピンポンが鳴って、ドアまで確認に行く手間をどうにかしたかったんです。そこで選んだのはTWINBIRD(ツインバード)のDoNaTa(ドナタ)という商品です。
DoNaTa(ドナタ)の特徴
ドナタはドアスコープを使ってドアの向こうの様子を見ることのできるドアモニターです。
本体にマグネットが付いているので、玄関ドア室内側ののぞき窓に合わせてくっつけるだけで取り付けできます。
カメラ側の端末には単三電池6本が必要です。
映像を見るためのモニター端末はバッテリーを搭載しており、付属の充電スタンドで充電できます。
充電したまま使用もできますし、電波の届く範囲であれば本体だけを移動させて使用することもできて便利です。
玄関入って直角方向に5mほどの廊下があり、扉一枚挟んだリビングでも使用できました。
今は玄関入って6畳ほどのダイニングキッチンを横断し、その奥のリビングとしている部屋に置いていますが問題なく使えていますし、調理をするときはキッチンに持ち運んで使用しています。
動体検知機能はありませんが、その分不要な電気を消費しないため年1回くらい?忘れる程度にしか乾電池は取り替えていません。
使用状況
ドナタを使うのはインターホンで来客があった時にボタンを押して様子を確認しています。
インターホンと連動したり、センサーで起動する機能はないため手動起動になります。
「見る」ボタンを1回押すとスタンバイ状態になり、もう一度押すとカメラ映像に切り替わります。
映像が見えるまでに若干のラグ(時間差)はありますが、気にならない程度です。
別の商品ではコマ送りで見えるものもあるようですが、ドナタの場合映像の動きはなめらかだと思います。
ただし、画質がそれほど良い商品ではないため、夜間で玄関先に光がない場合や夕方逆光になる部屋では相手の顔が確認できないこともあると思います。
ドナタ自体にスピーカー機能はないため、相手の判断が付かなかければインターホンの受話器やドア越しに聞いて対応しています。
■夜間撮影
■逆光で撮影
私の場合は基本的に宅配業者が来た時しか対応しませんので、この程度の画面でも十分判断が付きます。
スマホと連動するのも一見便利そうに思って迷いましたが、外出中はどうせ対応できませんし、アプリを使って見るとなると起動に時間がかかりそうだったので、モニタが大きくて動きがなめらかなものを選びました。
また、室内に設置するタイプなので耐久性も申し分ないと思います。
取り付け方法
ドナタの取り付け方法はとても簡単です。
カメラ側の端末には磁石が付いているため、のぞき窓に合わせてくっつけます。モニタで映像を映しながら位置を微調整して位置を合わせたら取付完了です。
今の家は玄関扉に夕方の逆光がもろに当たる場所ですが、のぞき窓の上寄りに設置することで若干見えにくさは軽減されていると感じます(のぞき窓の枠が少し映るようにはなりますが)。
もし、室内側にのぞき見防止のシャッターなどが付いていた場合は、先に取り外しておく必要があります。
ドアスコープ自体は1円玉などを使って簡単に取り外すことができます。
もし視野が狭くて気になるなら、ここで視野が広がるレンズ付きのドアスコープに変えても問題ありません。
ドアスコープの防犯知識
マンションやアパートの玄関ドアにはのぞき窓が付いています。
訪問者の状況が見えて便利な反面、危険も潜んでいるので要注意です。
①ドアスコープは外からも見える?
室内から室外の様子が見れるのぞき窓ですが、普通は室外から中の様子は見えません。
でも実は双眼鏡などの道具を使えば簡単に見ることができますし、専用の道具も売ってあったりします。
これを防ぐにはのぞき窓の室内側にシャッターを付けたり、付箋やテープなどを貼って物理的に見えなくしてしまった方が安全です。
間取りが1Kのアパートなどは入ってすぐキッチン兼風呂場の脱衣所というものが多いため、自分がターゲットにならないように自衛しましょう。
②ドアスコープは簡単に外せる?
ドナタの取り付け方法で説明したようにドアスコープは簡単に取り外すことができます。専用の工具を使えば室内からだけでなく、室外からも取り外すことができます。
室外からドアスコープを外すなんて大胆な相手に合うことは少ないかもしれませんが、心配であれば外から外そうとしても空転して開けられなくなっている防犯効果の高いドアスコープに変えるという方法もあります。
ちょっと過剰な対策かなと思われる方は、玄関スペースにカーテンや布を下げておくのが効果的です。ドアスコープごと外して覗かれるようなことがあってもドアから少し離れた位置で物理的に遮蔽しておけばそれまでどかすことは難しいので防犯効果があります。
玄関スペースのカーテンは突っ張り棒、クリップ、布があれば作れますし、ホームセンターや100均などで簡単かつ安価で材料も調達できます。
玄関のしきりは宅配便が来てドアを開けたときも部屋の中が見られずに済みますし、部屋のインテリアとして見た目もいいのでオススメです。
さいごに
ドアモニターは1万円を超える商品が多く、新生活を始めたばかりの人は購入をためらってしまうかもしれません。私も長い期間ずっと買おうか悩みながら過ごしていました。
でも買った後に思うことは、『もっと早く買っておけばよかったー』ですね。
不審な人や自分にとって用事のない人をかわすことがことができるので、とても楽だし安心して過ごせます。
新生活の準備で買うのも良し、生活が安定してから買うのも良し、いつ買っても買った日から満足できるものなので、参考にしてみてください。
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