夏の暑さだったりゲリラ豪雨だったりと近年の気候の激しさは増すばかり。
ニュースなどでも『観測史上初めて』とか『観測史上〇番目』という言葉をよく耳にしますし、地球の気候自体が変わってきているのかもしれませんね。
そして2019年、令和元年にして今年は5月から夏日が続くという非常に厳しい環境が続いています。夏本番の酷暑はもちろんのこと、体が熱さに慣れていないこの時期も熱中症になりやすい時期。
通勤・子供の運動会や部活の試合観戦など暑い所へ行く際は、しっかりと暑さ対策・熱中症対策が必要です。
暑さ・熱中症対策には色々ありますが、みなさんは空調服というものをご存知でしょうか?個人的に体験してみてものすごく欲しいと感じたのでその魅力を紹介したいと思います。
暑さ・紫外線対策に便利な空調服とは?
空調服とは簡単に言うとファン(扇風機)が付いた服の事です。
ファンが服と体の間に空気を取り込み気流を発生させるので、着ている人は常に風に当たっているように涼しく過ごすことができます。
実際着てみるとスイッチを入れた瞬間から『超涼しい!!』と抜群に効果を実感できます。
ファンはモバイルバッテリー駆動なので充電さえしておけば、通勤・散歩・草むしり・キャンプ・試合観戦(屋内・屋外)などあらゆるシーンで着用することができます。
空調服は洗濯・修理も簡単
空調服は次のパーツで構成されており、それぞれ簡単に取り外すことができます。
- 空調服
- ファンユニット
- モバイルバッテリー
空調服はファンを取り付けるための穴が空いた普通の服。バッテリーとファンを取り外してしまえば服の洗濯表示に従って洗濯することが可能です。
ファンユニットやモバイルバッテリーは別の空調服にも使いまわせるので、外仕事で毎日着用したい人なら空調服だけ2・3着買っておくと毎日洗濯しながら使うことも可能です。
また、ファンユニットやバッテリーは単品購入もできるので、不具合が起こっても必要な部品だけ取り替えればOK。
空調服は元々現場作業の人のために作られたモノだけあって、普段使いもメンテナンスもしやすい作りになっていますね。
空調服なら暑さ紫外線対策もできて涼める
ゴールデンウィークから夏の間はレジャーシーズン。
ただし日差しも強くなるので紫外線対策も欠かせませんよね。
薄着で過ごすときは日焼け止めクリームも良いですが、汗で流れるので塗り直しが必要だったりべた付く感じが気になる人もいるでしょう。
帽子や長袖・アームカバーなど羽織って物理的に日差しをカットする方法もありますが、通気性の良いものを選ばないと蒸れてニキビなどの原因になったり、暑さで熱中症になる可能性もあります。
そんなときにも優れているのが空調服。
ベスト・半袖・長袖・フード付きと様々なタイプでUV加工されているものがあります。フード付きの長袖タイプだと頭まで完全ガードできますし、首元や腕まで風が通るので涼しくておすすめです。
ただデザインが作業服寄りのものも多いので、アウトドア用途で人気なのはベストタイプや半袖タイプ。コンプレッションシャツなどと組合わせればスポーティーに着こなせますし、ただパーカーを羽織るより涼しく汗もかかないので快適です。
空調服のデメリットは?
暑さ対策に紫外線対策と夏場に大活躍の空調服ですがいくつかデメリットもあります。
初期費用が高い
空調服は服だけの単品購入もできますが、初めて購入するのであれば当然ファンとバッテリー付きのセットを購入する必要があります。
この空調服のセット料金は大体1万~2万円程度と少々お高め。初めて購入するには少々決断が必要な価格帯ですね。
でもこの内訳はほとんどがバッテリーの料金。
空調服単体であれば3,000~4,000円のものが多いので、着替えなどを追加購入するときは普通の服と変わらないような価格で購入することができます。それにバッテリーが劣化などしてきてもそのパーツだけ購入して取り換えればよいので、長く使うことを考えるとランニングコスト的には安くなりそうです。
空調服は夫婦間や父・母へのプレゼントとして送る方も多く、プレゼントとしてはかなり上出来な価格帯。もし気に入ってもらえたなら本人は安くで着替えなどを買い足せますから嬉しいですよね。
身近な人で田んぼやビニールハウスなどの畑仕事、ゴルフ、散歩、庭いじりと外でよく活動される方がいるならプレゼントとして一考の価値ありです。
ファンのパワーが弱いと十分に風が送られない
空調服は構造的に着る扇風機ですけど、長袖タイプの場合腰元から入れた空気を両袖から排出するにはそれなりにファンのパワーが必要です。
安すぎる商品の中にはこのファンのパワーが不足して全然風を感じられないものも。
全てのものが安かろう悪かろうというわけでもありませんが、初めて購入するのであれば人気のメーカーのものを選ぶと失敗しなくて済みます。
また、空調服を選ぶときは自分の普段の服のサイズより1サイズ大きいものを選ぶのもポイント。いくら優秀な空調服でも体と服の間に隙間がないと風を通すことは難しくなります。余裕のあるサイズで空気の通り道をしっかり確保しましょう。
静かな場所ではファンの音が気になる
空調服はファンが回って風を取り込むのでいくらかファンの音がしてしまいます。
イメージ的にはUSB電源のデスクファン程度の音でしょうか。
アウトドアや田んぼ畑などの屋外での使用や屋内・屋外競技場、体育館内での試合観戦などみんなが騒ぐ場所では微塵も気にならないような音ですが、静かなオフィスや家の中で使うと若干ファンの音が聞こえます。
まぁ屋内ではクーラーを使う場所が多いと思うのであまり問題になるような使用シーンはないと思いますが、狭い部屋などで利用する場合があれば少しだけ音に気をつかうように気を付けましょう。
着ぶくれしておしゃれさに欠ける
空調服は作業服感丸出しのものだけでなく、レジャー用にスポーティーでカジュアルなものもあります。
一見するとスポーツブランドが販売するウィンドブレーカー(シャカシャカ系の服)と同じ感じに見えますが、空調服として使っているときは服の中に空気が溜まるので膨らんで見えます。
長袖で自転車やバイクに乗った時と同じですね。
外見のクールさを大切にしている人や自分を細く見せたい人からすると、この着ぶくれ感は許せないという人もいるかもしれません。私は服なら肌触りやサイズ感、家電なら性能といった感じでおしゃれよりも実用性を取るタイプなので全然気にしませんがね。
この辺はオシャレを取るか実用性を取るかという個人の趣向の問題ですけど、はっきり言って1回体験してみると本当に涼しく感じられるので見た目だけで購入を躊躇するにはもったいないと思います。
空調服にはデメリットもありますけど、『暑さ・熱中症対策』、『紫外線対策』、『汗でベタベタになりたくない』など夏に対策したい事の大半を解決してくれるメリットも満載なので、より快適な夏を過ごしたい方にはピッタリのアイテムだと思います。
空調服の価格相場と選び方
空調服を買うなら価格相場や選び方を知っておいた方が良いですよね。ということで簡単に紹介いたします。
空調服の価格相場
記事中に紹介したように空調服を構成するパーツは空調服、ファンユニット、バッテリーの3つ。
このそれぞれの価格はおおよそ次のような感じです。
商品 | 価格 |
---|---|
空調服(単品) | 3,000~5,000円 |
ファンユニット | 3,000~5,000円 |
バッテリー | 5,000~11,000円 |
空調服+ファンユニット+バッテリーセット | 12,000~20,000円 |
やはりバッテリーが価格の大半を占めますね。
5,000円のバッテリーは容量が小さく対応時間は約4時間であるため軽い用事で使う人向け。
10,000円のバッテリーは8時間の大容量タイプですので1日使いたい人は通常こちらのバッテリーを選択すべきでしょう。
※ほとんどのバッテリーには電圧調整(パワー調整)機能が備わっており、風を弱めれば10時間以上の運転も可能です。
空調服とファン・バッテリーのセットは安いものだと1万円台前半程度で見つかりますが、UV対策ができていなかったりデザインが『The 作業服』だったりします。
もし本当に購入を検討されているならもう少しだけ踏ん張って18,000~20,000円のものを選んでおくと失敗することなく満足できるものが買えるでしょう。
空調服単品で買う場合のファンユニットとバッテリーの選び方
空調服は穴の空いた服とその穴にはめ込むファン、駆動用のバッテリーの3品で構成されていますが、ファンの大きさなどに共通規格はなくメーカーなどでバラバラです。
同じメーカーの空調服同士であればファンやバッテリーを使いまわしできますが、他メーカーのものだと互換性がなく取り付けできない場合もあります。無理に付けると破損の原因となったり使用中にファンが落下して故障に繋がります。
なので、空調服を単品購入するならまず空調服を選び、同じメーカーのファンユニットとバッテリーを購入するようにしましょう。
また夫婦で交代で使う、一人で毎日着替えながら使うなど空調服だけ枚数を増やす可能性がある人もファンユニットとバッテリーを使いまわせるように2着目も1着目と同じメーカーの服を選ぶことが大切です。空調服を追加購入したくなったときに「このメーカーには他に良い服がない!」と嘆かないためにも、1着目を選ぶときに良いデザインの多いメーカーを選んでおきましょう。
暑さ・紫外線対策にピッタリ おすすめの空調服
空調服についてあまり聞いたことがない人は、どのようなタイプ・デザインの空調服があるのかわからないと思いますので、いくつかおすすめ種類を紹介したいと思います。
チタン加工タイプの空調服
こちらは少し贅沢なタイプになりますが機能性などは抜群のチタン加工タイプ。
内側がチタン加工されたモデルは赤外線や紫外線を90%以上カットできる優れもの。さらに体感温度を2℃程下げる効果もあるので暑さ・紫外線対策としてとても機能的な1着となります。
さらにこの紹介しているHOOH V8305はヘルメットの上にかぶせて使える大きめのフードも付いているので、ツバ付きの帽子と組合わせれば顔や首すじまで紫外線対策は万全です。
シンプルなUVカットモデルの空調服
こちらはシンプルでカジュアルなブルゾンタイプ。
カラーバリエーションも6種類と多く、UVカットも入っているので夏のレジャーで使えます。
価格帯的にはミドルクラスのものになりますが、簡単な用途で使うならこちらで十分かもしれません。
より涼しさを求めるなら18,800円(税別)のハイパワーファンタイプもあるので、予算に合わせて選ばれると良いでしょう。
女性向けの空調服
空調服は気道を確保するために普段のサイズよりも1サイズ大きめのサイズを選ぶことが大切。
とは言っても空調服は元々男性の多い現場作業向けに作られた商品なので女性向けのサイズが余り多くありませんでした。しかし空調服はレジャー・アウトドア好きからも支持を集めて市場は拡大しており、女性向けのサイズ・デザインの空調服も少しずつ増えています。
中にはユニセックスデザインだけでなく女性用のシルエットをした空調服もあるので、スマートに着こなしたい方は女性向けのモデルを選ばれると良いでしょう。
BURTLE(バートル)製の空調服
空調服業界で評判が良いのがBURTLE(バートル)というメーカーの空調服。
夏本番のシーズンになるとその年のモデルは品切れとなるほどの人気ぶりで、迷ってるならバートルのを買っておけば問題ないと言ったところ。
細かい作業が必要な現場作業員の間ではベストタイプの空調服が動きやすくて涼しいと評判です。
一般の人でもキャンプ、釣り、ゴルフなど外でアクティブに動く機会は多いと思いますので、腕の動きを邪魔しないベストタイプは様々なシーンでの活躍が期待されます。
このバートルのベストタイプの空調服は防水・防汚加工があるので外で利用しても汚れにくいですし、空調服単体なら2,350円(税別)なので安価で着替えの購入もできます。
最後に
今回紹介した空調服の良い所は身につけるだけで屋内・屋外問わずどこでも手軽に使えて涼をとれるということ。さらに服のタイプによっては紫外線対策なども行えるため、まさに夏の戦闘服とでもいえる存在です。
自分用だと高くて買おうか迷うかもしれませんが、畑仕事が多い、しょっちゅうゴルフに出かけるなどご家族で外に出る機会が多い人にプレゼントすると大変喜んでもらえるでしょう。
もうすぐ6/16(日)父の日なので、アクティブな父を持つ人はプレゼントの候補として検討してみてはいかがでしょうか。
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