持ち家に限らず賃貸アパートなどでも浴室の鏡があるところって多いですよね。
子供の頃は夏場はよく心霊特集とかホラー映画とかやっているのでその後に入るのは不気味で嫌いでしたけど、やっぱりあると便利な面もあります。
自分の裸を見るとたるみとかも見えて気持ちの引締めにもなりますしね。
そんな風呂場の鏡ですけど、曇ったり水滴が表面にびっしりついてすぐ見えなくなったりしていませんか?
その原因はひょっとすると見えにくい水垢やうろこ汚れかもしれません。
実際に鏡掃除をやって見ると驚くほど見違えたのでその様子をご紹介します。
風呂(浴室)の鏡の汚れの種類
まずは浴室の鏡の汚れの種類について確認しておくと、大体この2種類の汚れになるでしょう。
水垢(うろこ)
水垢は水の中に含まれるミネラル分が固形化したものです。
鏡が乾くときに表面に残った水滴上に白い筋が残るため、これが広範囲に繋がると魚のうろこのような汚れになります。
水垢はアルカリ性の汚れなので、酸性であるクエン酸水を拭きつけ、キッチンペーパーなどで覆ってしばらくクエン酸パックしておくと汚れが溶けて落としやすくなります。
皮脂汚れ・たんぱく質汚れ
シャンプーや体を洗ったとき、体を流すときにはそこら中に泡が飛び散ります。
泡には体から吸着した皮脂や垢(たんぱく質汚れ)が含まれており、シャワーで流したくらいではそれらが壁や床に残っています。
体を擦ったタオルを洗面器で濯ぐと洗面器にびっしりと汚れが付くと思いますがまさにそれですね。
これらの汚れにはアルカリ性の重曹、セスキ炭酸ソーダ、炭酸ソーダなどを用いると油分の除去やたんぱく質を溶かす働きがあるので汚れが良く落ちます。
なお、アルカリは皮膚のたんぱく質も溶かしてしまい、手荒れの原因となるため使うときはゴム手袋などを使用しましょう。
風呂(浴室)の鏡の汚れ掃除
それでは浴室の鏡の汚れ落としの様子を紹介していきます。
鏡の汚れ具合の確認
掃除する前の浴室の鏡の汚れ具合を確認しておきます。
白いうろこ汚れびっしりって感じではありませんが、薄いうろこ汚れや表面にベッタリとした皮脂汚れのようなものが膜を張った状態。
シャワーをかけてもすぐに水滴だらけになって良く見えません。
汚れのプレ洗い
まずは表面の汚れを落とします。
酸性とかアルカリ性の話をしておきながら使うのは中性の一般的なお風呂用洗剤。
バスマジックリンはph(ペーハー)の性質ではなくて界面活性剤が多分に入っているので皮脂汚れなどの汚れを浮かせて落とすことができるアイテムです。
このお風呂用洗剤と柔らかいスポンジ(浴槽掃除用のスポンジでOK)で鏡の表面を掃除すると表面の膜状の汚れはある程度きれいになるでしょう。
水垢にはうろこ取りスポンジ
しつこい水垢・うろこ汚れにはクエン酸パックをすると有効という情報が多いですけど、ガラス用のうろこ取りスポンジを使った方が手っ取り早く済みます。
うろこ取りスポンジはダイヤモンドのカスが使われているため、ものを研磨するのに優れています。
ダイソーなどの100均でも手に入れることができますが、種類がいくつかあるのでガラス用の研磨部分がタイル状に並んで少し硬そうなものを選んでおくと良いでしょう。
水垢・うろこ汚れは長年放置しておくと白い塊がどんどん大きくなり簡単には落ちません。
もし家の浴室の鏡の汚れが白くはっきりと見えるような汚れなら、強力な研磨パッドと酸性の研磨剤がセットになった強力なものを使った方が掃除は楽になると思います。
うろこ取りスポンジの使い方
うろこ取りスポンジの使い方はとても簡単。
まずは鏡をサッとスポンジなどで擦ってほこりなどの汚れを取り除き、よく水で濡らしておきます。
今回は事前にバスマジックリンとスポンジで磨いてあるので問題ないでしょう。
後はスポンジのダイヤモンドパッドが付いている面を垂直に当て、やさしく研磨していきます。
研磨するときは上下方向に15cm幅くらいでストロークさせて少しずつ磨いていきます。
シャカシャカという擦れる音が5~6回も擦ると無音になってスポンジがツルっと動くようになるので、そしたら少し横にずらして同じように繰り返していきます。
また、鏡が乾いてくると傷付きやすくなるため、途中でシャワーをかけて湿らすことも忘れないように。
シャカシャカ―っと磨いていって、終わったらシャワーで鏡の汚れを流したら完成です。
うろこ取りスポンジ研磨前後の浴室鏡の比較
研磨が終わってシャワーで流した瞬間からあまりのきれいさにビックリしますよ。
今回は鏡の半分だけ磨いて比較してみましたが、キレイになっているのが一目瞭然で分かります。
風呂(浴室)鏡のうろこ取りの頻度は?
今回のようにうろこ取りスポンジでしっかり汚れを落としたら2,3日で汚れが戻るようなことはありません。
大体2週間~1ヵ月くらいの頻度で掃除すれば十分でしょう。
それに今回紹介した方法だと手間もかからないので、気になりだしたら風呂場に持ってって、風呂に入りながらでもサッと掃除できます。
参考:ガラス食器の水垢もクエン酸・うろこ落としスポンジでキレイに
浴室の鏡からは話が飛びますが、先日おすすめのルイボスティーを紹介する記事を書きました。

その記事の中でティーポットの写真を撮ったんですけど、そのときに思ったんですね。
うちのティーポット、ちょー汚くない!?
カメラで撮るといつも以上に汚れが強調されたようになってしまい、ショックを受けたので、ガラス製のティーポットもきれいにしてみました。
うろこ取りスポンジでガラス製ティーポットの汚れ掃除
まずはクエン酸に浸けてみます。
桶がなかったので、内側はクエン酸水を満タンにして外側はクエン酸水を吹きかけてキッチンペーパーでパックしました。
適当に30分くらい漬け置きし、仕上げにメラミンスポンジで全体を擦ります。
これでもいくらかマシになったような感じですが、水をかけた後の引き具合を見ているとまだ汚れは残っているように見えます。
そこで、半分だけはガラス用のうろこ取りスポンジで磨くことにしました。
うろこ取りスポンジでガラス製ティーポットの汚れ掃除
使い方は風呂の鏡のときと同じで縦方向に短いストロークで少しずつ優しく磨いていきます。
鏡と違って曲面になっているので、どこまで磨けたか分かりにくいですが、水をかけたときにすぐ曇る場所や擦るとシャカシャカ聞こえる場所は磨き残しなので注意して磨きます。
磨いた後は水で流せば完成です。
やはり磨き残しがいくらかありましたが、比較のためにポットの半分だけ水垢・うろこ落としをしてみると驚きの差が。
普段客人に出さないので気を付けてませんでしたが、ティーポットがキレイだと味もおいしく感じそうです。
まとめ
今回は風呂場(浴室)の鏡が曇ったり水滴でよく見えないときに便利な方法を紹介しました。
浴室の鏡の汚れの種類と落とし方は次のとおり。
汚れの種類 | 汚れの説明 | 汚れの落とし方 |
---|---|---|
水垢・うろこ汚れ | 水の成分が固まってできる汚れ | ■酸性のもので汚れを溶かす。 (クエン酸、お酢など)■汚れを研磨して削り落とす |
皮脂・たんぱく汚れ | 泡が頭・体から吸着した汚れが飛び散り付着する汚れ | ■アルカリ性のもので汚れを落とす。
アルカリ度(ph)が低い順に
※熱湯に溶かすとどれも炭酸ソーダになって効果UP ■界面活性剤入りのお風呂用洗剤で汚れを落とす。 |
掃除の手間やコストなどを含め、トータルで考えておすすめする方法は
- お風呂用洗剤とスポンジで洗い(皮脂・たんぱく汚れやほこり等の除去)、
- うろこ落としスポンジで研磨する(水垢・うろこ汚れ落とし)。
うろこ落としスポンジはダイソーなど100均でも手に入り、浴室の鏡の他にも窓ガラスやガラス製食器の水垢落としなど幅広く使えるため持っておくと大変便利。
要するにうろこ落としスポンジ最強と言うことですね。
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